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白内障の疑いがあるときは「眼科」を受診しましょう
「最近、新聞の文字がかすんで読みにくい」「車のライトがまぶしく感じる」「視界が白っぽくなってきた」——こうした症状が増えてきたら、白内障のサインかもしれません。
白内障は、目の中の「水晶体」という器官が濁ることで起こる病気です。
加齢によって誰にでも起こりうる変化で、60代で70%以上、70代で90%以上、80代以上ではほぼ100%の方に発症するとされています。
しかし、「どの病院に行けばいいのか」「何科を受診すべきか」と迷う方も少なくありません。
白内障の診断・治療は「眼科」が専門です。
内科や総合診療科ではなく、眼科を受診することで、適切な検査と診断を受けることができます。
初診の流れ~受付から診察まで
初めて眼科を受診する際、どのような流れで診察が進むのか不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、初診当日の一般的な流れをご説明します。
受付と問診票の記入
来院されたら、まず受付で保険証(マイナンバーカード)を提示します。
初診の方は診察券をお持ちでないため、受付で基本情報を登録していただきます。
その後、問診票に以下のような内容を記入していただきます。
- 現在の症状(いつから、どのような見え方の変化があるか)
- 既往歴(過去にかかった病気や手術歴)
- 現在服用中の薬
- アレルギーの有無
- 家族の眼科疾患歴
問診票は診断の重要な手がかりとなりますので、できるだけ詳しくご記入ください。
視力検査と眼圧測定
問診票の記入後、検査室で視力検査を行います。
視力低下の程度を確認し、眼鏡やコンタクトレンズで矯正した視力も測定します。
次に、眼圧測定を行います。眼圧とは眼球内部の圧力のことで、緑内障などの病気の早期発見に役立ちます。
検査機器に顔を固定し、目に空気を吹きかける検査が一般的です。
医師による診察
検査結果をもとに、医師が診察を行います。
細隙灯(さいげきとう)顕微鏡という特殊な機器を使い、目の表面から水晶体、網膜まで詳しく観察します。
白内障の有無や進行度を確認し、他の眼疾患(緑内障、網膜疾患など)がないかもチェックします。
診察後、医師から検査結果と今後の治療方針についてご説明します。

白内障の診断に必要な検査内容
白内障かどうかを正確に判断するため、眼科ではさまざまな検査を行います。
ここでは、代表的な検査内容をご紹介します。
視力検査
視力低下の程度を測定する基本的な検査です。
裸眼視力と矯正視力(眼鏡やコンタクトレンズを使用した視力)の両方を測定し、視力低下が白内障によるものかを判断します。
細隙灯検査
細隙灯顕微鏡を使い、水晶体の濁り具合を詳しく観察します。
白内障の進行度や濁りの位置、範囲を確認し、手術の必要性を判断する重要な検査です。
散瞳検査
瞳を広げる目薬(散瞳薬)を点眼し、水晶体の奥や網膜の状態を詳しく観察します。
散瞳検査は白内障の進行度を正確に把握するために必要ですが、検査後4~5時間は瞳が開いたままになり、まぶしさを感じたり、近くが見えにくくなったりします。
検査当日は車の運転を控え、公共交通機関やご家族の送迎でご来院ください。
眼底検査
散瞳後、眼底カメラや眼底鏡を使い、網膜や視神経の状態を確認します。
白内障以外の病気(糖尿病網膜症、加齢黄斑変性など)がないかをチェックする重要な検査です。
OCT検査(光干渉断層計)
最新の検査機器を使い、網膜の断層画像を撮影します。
網膜の厚みや構造を詳しく観察でき、黄斑疾患や緑内障の早期発見に役立ちます。
紹介状は必要?予約方法と注意点
眼科を受診する際、「紹介状は必要なのか」「予約は必要なのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
ここでは、受診前に知っておきたいポイントをご説明します。
紹介状の必要性
一般的な眼科クリニックでは、紹介状がなくても受診できます。
しかし、大学病院や総合病院の眼科では、紹介状がないと受診できない場合があります。
紹介状なしで大病院を受診すると、「選定療養費」として追加料金(5,000円~10,000円程度)が発生することもあります。
まずは地域の眼科クリニックを受診し、必要に応じて専門病院への紹介状をもらうのがスムーズです。
予約方法
眼科の予約方法は、クリニックによって異なります。
- 電話予約:多くのクリニックで対応しています。
- Web予約:最近では、オンラインで順番を取れるクリニックも増えています。
- 予約不要:初診の方は予約不要で、直接来院できるクリニックもあります。
受診を希望するクリニックのホームページや電話で、予約方法を事前に確認しましょう。
受診時の注意点
初診時には以下の点に注意してください。
- 保険証(マイナンバーカード)を持参する:忘れると全額自己負担になります。
- お薬手帳を持参する:現在服用中の薬を医師に伝えるために必要です。
- 散瞳検査がある場合は車の運転を避ける:検査後4~5時間は運転できません。
- コンタクトレンズは外す:検査前にコンタクトレンズを外す必要があります。
受診前に準備すべき持ち物リスト

初診をスムーズに進めるため、以下の持ち物を準備しておきましょう。
必須の持ち物
- 保険証(マイナンバーカード):保険診療を受けるために必須です。
- お薬手帳:現在服用中の薬を医師に正確に伝えるために必要です。
- 診察券:再診の方は忘れずにお持ちください。
あると便利な持ち物
- 眼鏡:視力検査で使用します。普段使用している眼鏡をお持ちください。
- サングラス:散瞳検査後、まぶしさを軽減するために役立ちます。
- メモ帳と筆記用具:医師からの説明を記録しておくと安心です。
- 紹介状(ある場合):他院からの紹介状がある場合は必ず持参してください。
服装の注意点
検査や診察をスムーズに受けるため、以下の服装を心がけましょう。
- コンタクトレンズは外す:検査前に外す必要があるため、眼鏡を持参すると便利です。
- 動きやすい服装:検査機器に顔を固定する際、窮屈でない服装が望ましいです。
白内障手術が必要と判断されたら
診察の結果、白内障が進行しており手術が必要と判断された場合、次のステップに進みます。
手術の適応と判断基準
白内障手術の適応は、視力低下の程度や日常生活への影響で判断されます。
「眼鏡をかけても見えにくい」「運転に支障がある」「免許更新に通らない」といった場合、手術を検討します。
ただし、白内障の進行度だけでなく、患者さまのライフスタイルやご希望も考慮して判断します。
術前検査の内容
手術が決まったら、術前検査を行います。
術前検査では、眼球の形状を詳しく測定し、挿入する眼内レンズの度数を決定します。
最新の検査機器を使い、角膜のカーブや眼軸長(目の長さ)を精密に計測します。
この計測の正確さが、術後の見え方を大きく左右します。
レンズ選びのポイント
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを挿入します。
レンズには以下のような種類があります。
- 単焦点レンズ:最もクリアに見えますが、ピントが合う距離は1つです。眼鏡の併用が前提となります。
- 多焦点レンズ:複数の距離にピントが合い、眼鏡を使う頻度を減らせます。ただし、慣れに時間がかかる場合があります。
- 乱視矯正レンズ(トーリック):乱視がある方の見えづらさを改善します。
患者さまの生活スタイル(運転時間、仕事、趣味、読書・PC作業など)に合わせて、最適なレンズを選びます。
手術日までの流れ
術前検査後、手術日を予約します。
手術までの待ち期間は、クリニックによって異なりますが、1~2か月程度が一般的です。
免許更新などで急ぎの場合は、対応可能なクリニックもありますので相談してみましょう。
両眼の手術が必要な場合は、片眼ずつ約1週間間隔で行うのが一般的です。
南船橋眼科の白内障治療の特徴

当院では、患者さまの不安に寄り添いながら、安全性にこだわった白内障治療を提供しています。
丁寧な診断とわかりやすい説明
視力検査・細隙灯検査・散瞳検査を用い、白内障の進行度を詳しく確認します。
検査結果をもとに、「どの程度白内障が進んでいるのか」「手術が必要なタイミングか」「今できることは何か」を、図や例えを使いながらわかりやすくご説明します。
専門用語を使わず、患者さまが理解しやすい言葉でお伝えすることを心がけています。
身体に負担の少ない日帰り白内障手術
当院では、日帰り白内障手術を行っています。
切開はわずか2.4mmほどで、超音波で水晶体を砕いて吸引し、人工レンズを挿入します。
手術時間は10分程度(症例により前後)で、身体への負担が少ない短時間の治療です。
最新機器による安全で精密な手術
当院では、Alcon社製のCENTURIONという最新手術機器を導入しています。
手術中の眼圧を細かく調整し、眼への負担を軽減し、手術リスクを低減するメリットがあります。
安全性と見え方の満足度にこだわる当院ならではの強みです。
患者さまに合わせたレンズ選び
単焦点レンズ、多焦点レンズ、乱視矯正レンズ(トーリック)を取り扱っています。
乱視矯正レンズの取り扱い実績も豊富で、軽度の乱視でも適応があれば積極的に矯正を行います。
患者さまの生活(運転時間、仕事、趣味、読書・PC作業)に合わせて、後悔しないレンズ選びをご提案しています。
手術前後の手厚いフォロー
手術前日は普段どおりの生活でよく、当日の移動手段の確認のみが必要です(運転は不可)。
当日は化粧・アイメイクはNG、前ボタンの洋服がおすすめ、食事は軽めでOK、服薬は医師の指示がなければ通常どおりです。
術後は翌日から家事・軽い仕事がOKで、運転・運動は約1週間控え、点眼の継続で感染予防を行います。
不安があればすぐ相談可能な体制を整えています。
白内障手術の費用について
白内障手術は保険診療で、1割負担で約13,000円、3割負担で約40,000円となります。
さらに、生命保険の「手術給付金」や高額療養費制度も併用でき、経済的負担が抑えられる場合があります。
費用について不安な方にも、ひとつずつ丁寧にご説明しますのでご安心ください。
まとめ~白内障の疑いがあれば早めに眼科へ
白内障は加齢によって誰にでも起こる病気です。
「最近見にくいな…」「もしかして白内障?」と思ったら、まずは眼科を受診しましょう。
初診では、視力検査や細隙灯検査、散瞳検査などを行い、白内障の有無や進行度を確認します。
受診前には、保険証(マイナンバーカード)、お薬手帳、眼鏡などを準備し、散瞳検査がある場合は車の運転を避けてください。
手術が必要と判断された場合は、術前検査を行い、患者さまのライフスタイルに合わせた最適なレンズを選びます。
南船橋眼科では、丁寧な診断、身体に優しい日帰り手術、最新機器による安全性、適切なレンズ選び、手術後の手厚いフォローを大切にしています。
少しでも「見にくい」と感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの毎日が、またクリアに戻るように。南船橋眼科が全力でサポートいたします。
詳細はこちら:南船橋眼科
著者情報
南船橋眼科 院長 佐倉達朗

経歴
- 筑波大学医学群医学類 卒業
- 東京都立多摩総合医療センター 臨床研修医
- 東京医科歯科大学医学部附属病院 眼科
- 東京都保健医療公社大久保病院 眼科
- 川口市立医療センター 眼科
- 川口工業総合病院 眼科
- 柏厚生総合病院 眼科
- 南船橋眼科 院長



