

「なんとなく片方の目だけ見えにくい気がする」「左右で視野の広さが違う感じがする」——そんな違和感を覚えたとき、緑内障の左右差を疑うことはなかなかないかもしれません。
実は、緑内障は片方の目が先行して発症・進行することも珍しくありません 。しかも初期〜中期にかけては自覚症状がほとんどなく、視野に欠けた部分があっても気づきにくいため、発見が遅れることがあります。 日本の緑内障患者の約7割は「正常眼圧緑内障」とされており、「眼圧が正常だから大丈夫」という思い込みが受診の遅れにつながりやすい傾向があります。この記事では、緑内障の左右差がなぜ起こるのか、見え方の特徴、そして早期発見に必要な検査について詳しくお伝えします。
- ✅ 緑内障が片目だけ・左右差で進む理由と仕組み
- ✅ 左右差がある場合の見え方・気づきやすいサイン
- ✅ 早期発見に必要な検査の種類と受診のタイミング
- ◦ 目次
- ▸ 緑内障は片目だけに起こる?左右差はなぜ生じるのか
- ◦ 「片目だけ」の発症は珍しくない
- ◦ なぜ自覚しにくいのか
- ◦ よくある誤解:眼圧が正常なら大丈夫?
- ▸ 緑内障の左右差が生まれる3つの主な理由
- ▸ 左右差があるときの見え方と見逃しやすいサイン
- ◦ 左右差を感じる代表的な症状
- ◦ 自分でできる簡単なセルフチェック
- ◦ こんな方は特に注意が必要です
- ▸ 片目・左右差の緑内障を見つける検査の種類
- ◦ 緑内障の診断に使われる主な検査
- ◦ OCT検査が左右差の早期発見に特に有効な理由
- ◦ 定期検査の受診目安と頻度
- ▸ 南船橋眼科の緑内障診療について
- ▸ よくある質問(FAQ)
- ◦ 📋 この記事のまとめ
- ◦ 目の気になる症状はお早めにご相談ください
目次
緑内障は片目だけに起こる?左右差はなぜ生じるのか
「片目だけ」の発症は珍しくない
緑内障というと「両目が見えにくくなる病気」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、緑内障は必ずしも左右同じように発症・進行するわけではなく、しかし、緑内障は必ずしも左右同じように発症・進行するわけではなく、片方の目が先行して進行することも珍しくありません。
緑内障は、視神経や網膜神経線維が障害され、徐々に視野が狭くなっていく病気です。左右の目はそれぞれ独立した視神経を持っているため、眼圧や視神経の構造、近視の程度などに左右差があると、緑内障の発症や進行にも差が生じることがあります。
そのため、「片方の目だけ緑内障と診断された」「片方の目のほうが進行している」というケースは決して珍しくありません。
なぜ自覚しにくいのか
緑内障で最も注意が必要な点の一つが、視野が欠けても自覚しにくいことです。緑内障による視野障害は徐々に進行することが多く、片目に視野欠損があっても、もう一方の目の見え方や脳の視覚処理などによって、日常生活では異常を感じにくい場合があります。
特に初期の緑内障では、「見えない部分」があっても、それを本人が明確に認識できないことがあります。
そのため、「見えにくくなったから受診する」のではなく、自覚症状がない段階から検査によって発見することが重要です。
よくある誤解:眼圧が正常なら大丈夫?
「眼圧が正常範囲内だから緑内障ではない」という誤解は非常に多くみられます。しかし日本人の緑内障患者の約7〜9割は、眼圧が正常値の範囲内(10〜21mmHg)であっても発症する「正常眼圧緑内障」であることが知られています。眼圧が正常でも視神経がダメージを受け続けることがあるため、眼圧だけで緑内障の有無を判断することはできません。視野検査・OCT検査など複数の検査を組み合わせて初めて正確な判断が可能になります。
緑内障の左右差が生まれる3つの主な理由
片目だけが先に進んだり、左右で進行度に差が出たりする背景には、いくつかの要因が関わっています。
眼圧は左右の目で必ずしも同じではありません。
左右で眼圧に差があり、それが長期間続いている場合には、視神経や視野の状態とあわせて評価することが重要です。
ただし、眼圧の左右差だけで緑内障の進行度を判断することはできません。正常眼圧緑内障のように、眼圧が正常範囲でも視神経障害が進行する場合があるためです
視神経乳頭(目の奥にある視神経の出口)の形状や構造には個人差があり、左右でも異なることがあります。
視神経乳頭の形状や網膜神経線維の状態によっては、同程度の眼圧でも視神経障害が生じやすい場合があります。
また、強度近視では視神経乳頭の形状が複雑になり、緑内障の診断や経過観察が難しくなることがあります。
左右で近視の程度や眼の構造などが異なる場合、それが緑内障の発症・進行に関係することがあります。
また、過去の眼外傷、炎症、手術、ステロイド使用など、片方の目だけに存在する要因がある場合には、続発緑内障などによって左右差が生じることもあります。
なお、緑内障の発症・進行にはさまざまな要因が関係しており、一つの原因だけで左右差を説明できるとは限りません
左右差があるときの見え方と見逃しやすいサイン
左右差を感じる代表的な症状
緑内障の左右差がある場合、次のような違和感に気づくことがあります
- 片方の目で見ると視野の一部が欠けている・霞んでいる感じがする
- 片目を閉じると、左右で見える範囲が違うように感じる
- 階段や段差で足元を確認しにくくなった
- 車の運転中に、左右から来る人や車に気づきにくいと感じる
- 片目だけ見え方が悪いように感じる
ただし、これらは緑内障に特有の症状ではありません。
また、初期の緑内障では自覚症状がほとんどないことも多いため、症状がないから大丈夫とは限りません。
緑内障で一度失われた視野は、現在の医学では元に戻すことができません。そのため、自覚症状が出る前に発見し、進行を抑えることが重要です。
自分でできる簡単なセルフチェック
日常生活でできる簡単な確認方法として 、「片目ずつ見比べる」方法があります。
- 部屋の中で1〜2メートル先の壁や窓枠など直線のあるものを選ぶ
- 片目を手で隠し、もう片方の目だけで見る
- 左右それぞれで視野の端まで意識しながら、欠けや歪みがないか確認する
- 左右で見え方に明らかな違いを感じたら眼科に相談する
このチェックはあくまでも目安であり、初期の緑内障はセルフチェックでは発見が難しいことがほとんどです。40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に眼科で検査を受けることが推奨されています。

こんな方は特に注意が必要です
⚠ 緑内障リスクが高いとされる方
- 40歳以上の方家族に緑内障の方がいる
- 強度近視がある
- 眼圧が高め・または左右差がある
- 糖尿病・高血圧・低血圧などの全身疾患をお持ちの方
- ステロイド薬を長期使用中の方
- 過去に目のケガや炎症などががある方
片目・左右差の緑内障を見つける検査の種類
緑内障の診断に使われる主な検査
緑内障の早期発見・左右差の把握には、複数の検査を組み合わせることが重要です。一つの検査だけで診断されることはなく、以下のような検査を総合的に判断します。
| 検査名 | わかること | 左右差への有効性 |
|---|---|---|
| 眼圧検査 | 左右それぞれの眼圧を測定 | ◎ 左右差を数値で比較できる |
| 視野検査 | 視野の欠け・狭窄の場所と程度 | ◎ 左右の視野を個別に評価できる |
| OCT検査(光干渉断層計) | 網膜神経線維層の厚みを測定 | ◎ 視野異常が出る前の変化も検出可能 |
| 眼底検査 | 視神経乳頭の形状・状態 | ○ 左右の視神経の形の差を確認 |
| 隅角検査 | 房水の排出口(隅角)の状態 | ○ 閉塞隅角緑内障の片目発症に有効 |
OCT検査が左右差の早期発見に特に有効な理由
OCT(光干渉断層計)は、網膜や視神経周辺の構造を断層画像として詳しく調べる検査です。
緑内障では、網膜神経線維層などの構造に変化が生じることがあり、OCTによってその状態を確認できます。
また、左右の目の測定結果を比較することで、片方の目に神経線維の薄化がみられないかを確認することもできます。
ただし、OCTの異常だけで緑内障と診断できるわけではありません。近視などによってOCTの測定結果が影響を受けることもあるため、視神経乳頭の所見や視野検査などとあわせて判断します。
定期検査の受診目安と頻度
すでに緑内障と診断されている方は、医師の指示に従って定期的に検査を受けることが大切です。一般的には3〜6か月に1回の通院・検査が行われますが、病状や進行度によって異なります
まだ診断を受けていない方でも、40歳を過ぎたら年に1回の眼科検診を受けることが勧められています。自覚症状がなくても検査を受けることが、緑内障の早期発見につながる有効な手段です。
南船橋眼科の緑内障診療について
千葉県船橋市にある南船橋眼科では、緑内障の早期発見・継続治療に対応した体制を整えています。
- 🔵 日本眼科学会認定の眼科専門医が複数在籍し、緑内障をはじめ幅広い眼疾患に対応
- 🔵 OCT・視野検査・眼圧検査など緑内障の診断に必要な検査機器を院内に完備
- 🔵 重症例・高度専門治療が必要な場合は専門医療機関への紹介連携体制あり
- 🔵 南船橋駅直結・土日祝日も診療。平日に来院が難しいワーキング世代にも通いやすい
- 🔵 院内手術室完備。緑内障手術・レーザー治療まで地域密着型クリニックとして対応

よくある質問(FAQ)
📋 この記事のまとめ
- ✅ 緑内障は必ずしも左右同じように進行するわけではなく、片方の目が先行して進行することも珍しくない
- ✅。緑内障による視野障害は自覚しにくく、症状がない段階でも進行していることがある
- ✅ 眼圧が正常でも緑内障になる「正常眼圧緑内障」が日本人には多い
- ✅ 早期発見にはOCT・視野検査・眼圧検査など複数の検査の組み合わせが重要
- ✅ 40歳を過ぎたら自覚症状がなくても年1回の眼科検診を受けることが勧められている
目の気になる症状はお早めにご相談ください
南船橋眼科は千葉県船橋市・南船橋駅直結のショッピングモール(ららテラスTOKYO-BAY)2Fにあります。土日祝日も診療しており、平日に来院が難しい方にも通いやすい環境を整えています。緑内障の検査・相談はぜひお気軽にどうぞ。




👨⚕️ 院長 佐倉達朗 より
私自身が幼少期から強度近視に悩んだ経験があり、目の見えにくさがどれほど生活に影響するかを身をもって知っています。緑内障は自覚症状が出にくい病気だからこそ、「気になることがあれば早めに受診してほしい」と常に思っています。「目の健康をもっと身近に」という理念のもと、患者さん一人ひとりに丁寧な説明と検査をご提供できるよう努めてまいります。南船橋駅直結のわかりやすい場所にありますので、お気軽にご相談ください。