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トーリックレンズ(乱視矯正眼内レンズ)とは何か?
トーリックレンズとは、白内障手術の際に挿入する眼内レンズに乱視矯正機能を加えたものです。通常の眼内レンズが近視・遠視のみを矯正するのに対し、トーリックレンズはラグビーボール状に歪んだ角膜の乱視も同時に補正します。
乱視とは、角膜や水晶体の形状が球面ではなく楕円形に歪んでいるために、光が1点に集まらず像がぼやけたり二重に見えたりする状態です。乱視が強い場合は文字がダブって見えたり、夜間に光がにじんで見えたりする症状が出やすくなります。
白内障手術で問題となるのは主に角膜乱視です。水晶体乱視は白内障手術そのものを行うだけで改善しますが、角膜乱視は濁った水晶体を取り除くだけでは治りません。そこでトーリックレンズが役立ちます。

トーリックレンズには「トーリックマーク」と呼ばれる目印があり、このマークを角膜乱視の軸方向に正確に合わせることで乱視を軽減します。トーリックレンズは保険適用になるのか?費用はいくらか?
単焦点トーリックレンズは健康保険が適用されます。通常の白内障手術と同じ保険点数で対応できるため、患者様の自己負担は大きく変わりません。
トーリックレンズを使った白内障手術の費用目安は以下のとおりです。
- 1割負担の方:片眼あたり約1万5千円円
- 3割負担の方:片眼あたり約4万円
加入している生命保険・医療保険によっては手術給付金の対象となる場合があります。ご契約の保険会社にご確認ください。
一方、多焦点トーリックレンズ(老眼も同時に矯正するタイプ)は選定療養または自由診療となり、追加費用が発生します。老眼の改善も希望される方は、担当医に相談のうえ選択肢を検討してください。
どんな人がトーリックレンズの適応になるのか?
角膜乱視が一定以上ある方がトーリックレンズの主な適応です。乱視の程度・種類・年齢変化を総合的に判断して適応を決定します。
通常視力・実用視力が低下、0.5D以上でコントラスト感度が低下
乱視量が軽度の場合はトーリックレンズの適応外となることを覚えておいてください。
適応にならないケースとは?
以下のケースでは、乱視の矯正が難しい場合があります。
- 乱視ではなく老眼・近視を乱視と誤解している場合:自覚症状だけでは判断できないため、精密検査が必要です。
- 年齢による乱視の変化が予測される場合:年齢とともに直乱視から倒乱視へ変化するため、将来の乱視増加を見越した判断が必要です。
また、不正乱視(角膜の傷などによる不規則な歪み)はトーリックレンズでは矯正できません。適応かどうかは必ず眼科専門医による精密検査で判断します。

トーリックレンズの手術はどのように行われるのか?
基本的な手術の流れは通常の白内障手術と同じです。ただし、レンズの向きを正確に合わせる工程が加わるため、通常より1〜2分程度長くなります。
手術の流れ
- 術前検査:角膜形状・乱視の軸・度数を精密測定します。
- マーキング(または画像ガイド):乱視の軸方向を特定し、レンズを固定する位置を決定します。
- 水晶体の除去:2.4mm程度の小切開から超音波機器で濁った水晶体を破砕・吸引します。
- トーリックレンズの挿入:トーリックマークを乱視の軸に正確に合わせながらレンズを固定します。
- 術後管理:手術当日は頭を大きく動かす動作を避け、安静を保ちます。
南船橋眼科では切開幅2.4mm程度の小切開で行うため、出血はほとんどなく、手術時間は約10分程度です。術後の回復も早く、日帰り手術に対応しています。
トーリックレンズの効果と限界は何か?
トーリックレンズは乱視を軽減し、術後の裸眼視力を向上させる効果があります。ただし、乱視をゼロにすることはできず、矯正精度には限界があります。
トーリックレンズは0.5D刻みの度数設定のため、完全に乱視をゼロにはできませんが、視機能を大幅に改善することが期待できます。
単焦点トーリックレンズと多焦点トーリックレンズの違い
- 単焦点トーリックレンズ:遠方または近方の1点にピントを合わせつつ乱視を矯正。保険適用。遠くを重視した設定にすれば、乱視矯正により遠方の裸眼視力が大幅に改善します。
- 多焦点トーリックレンズ:遠方・中間・近方の複数距離にピントを合わせながら乱視も矯正。選定療養または自由診療。老眼も同時に改善したい方に適しています。
長期的な効果の維持について
報告によると、倒乱視の症例では術後5年以降に乱視量が有意に増加し、裸眼視力が低下することがあります。これは年齢とともに角膜が倒乱視化するためです。長期的な視力変化については定期的な眼科受診で経過観察することが重要です。
片眼だけでもトーリックレンズを入れる意味はあるのか?
片眼だけでもトーリックレンズを挿入することで、両眼開放下での裸眼視機能が向上します。片眼白内障手術の場合でも、乱視矯正を行う価値は十分にあります。
もう一方の眼に乱視がある場合でも、手術する眼にトーリックレンズを選択することで、日常生活の見え方の質が向上します。担当医と相談のうえ、最適な選択をしてください。

南船橋眼科でのトーリックレンズ対応について
南船橋眼科では単焦点・多焦点を含む多種類のトーリックレンズを取り扱っており、患者様一人ひとりの乱視の状態に合わせた最適なレンズを提案しています。
院長の佐倉達朗医師は大学病院・総合病院で多くの白内障手術を経験し、眼内レンズの選択・挿入技術に精通しています。東京医科歯科大学(現:東京科学大学)先端近視センターでの経験も活かし、屈折矯正の観点から乱視矯正にも力を入れています。
当院は千葉県船橋市のJR南船橋駅直結・ららテラスTOKYO-BAY2階に位置し、2024年3月に開院しました。土日祝日も診療を行っており、WEB予約にも対応しています。雨の日も快適に通院でき、お買い物のついでに受診できる利便性が好評です。
白内障手術は日帰りで対応しており、手術時間は約10分程度です。切開幅は2.4mm程度と小さく、出血もほとんどありません。乱視が気になる方、白内障と乱視を同時に治したい方は、まずお気軽にご相談ください。
🏥 南船橋眼科|千葉県船橋市若松2丁目2-1 ららテラスTOKYO-BAY2階
📍 JR南船橋駅直結・徒歩1分|土日祝日診療|WEB予約対応
🔗 白内障・乱視矯正のご相談はWEB予約からどうぞ
よくある質問
トーリックレンズは保険が使えますか?
単焦点トーリックレンズは健康保険が適用されます。3割負担の場合、片眼あたり約4万円が目安です。多焦点タイプは選定療養となります。
乱視がどのくらいあればトーリックレンズの対象になりますか?
保険適用の単焦点トーリックレンズは角膜乱視1.0D以上が目安です。選定療養対応の多焦点レンズでは0.5Dから対象になる場合があります。精密検査で判断します。
トーリックレンズで乱視を完全にゼロにできますか?
完全にゼロにすることはできません。0.5D刻みの度数設定のため、残余乱視が生じる場合があります。
通常の白内障手術とトーリックレンズ手術の違いは何ですか?
基本的な手術の流れは同じです。トーリックレンズ手術ではレンズの向きを正確に合わせる工程が加わり、通常より1〜2分程度長くなります。
トーリックレンズの効果はどのくらい続きますか?
基本的に長期間効果が持続しますが、年齢とともに角膜形状が変化し、倒乱視症例では術後5年以降に乱視量が増加することがあります。定期的な経過観察が重要です。
片眼だけ白内障手術をする場合もトーリックレンズは有効ですか?
有効です。片眼だけでも乱視を矯正することで、両眼開放下での裸眼視機能が向上します。もう一方の眼に乱視がある場合でも効果が期待できます。
多焦点トーリックレンズと単焦点トーリックレンズはどちらを選べばよいですか?
老眼も同時に改善したい方には多焦点トーリックレンズが適しています。費用を抑えたい方・保険適用を希望する方は単焦点トーリックレンズが選択肢です。担当医と相談して決めましょう。
トーリックレンズ手術後に注意することはありますか?
手術当日は頭を大きく動かす動作を避けて安静にしてください。点眼薬の使用や定期検診など、担当医の指示に従うことが大切です。
不正乱視もトーリックレンズで治せますか?
不正乱視(角膜の傷などによる不規則な歪み)はトーリックレンズでは矯正できません。トーリックレンズが対応できるのは正乱視(角膜の規則的な歪み)のみです。
南船橋眼科でトーリックレンズ手術を受けるにはどうすればよいですか?
まずWEB予約または直接来院で診察をお申し込みください。精密検査で乱視の状態を確認し、最適なレンズをご提案します。土日祝日も診療しています。
結論
トーリックレンズは、白内障手術と同時に角膜乱視を矯正できる有効な選択肢です。乱視の種類・程度・年齢変化を踏まえた適応判断が重要なため、まず眼科専門医による精密検査を受けることをおすすめします。南船橋眼科では豊富な手術経験を持つ院長が、患者様一人ひとりに最適なレンズを提案します。
著者情報
南船橋眼科 院長 佐倉達朗

経歴
- 筑波大学医学群医学類 卒業
- 東京都立多摩総合医療センター 臨床研修医
- 東京医科歯科大学医学部附属病院 眼科
- 東京都保健医療公社大久保病院 眼科
- 川口市立医療センター 眼科
- 川口工業総合病院 眼科
- 柏厚生総合病院 眼科
- 南船橋眼科 院長



