

「目に注射を打つなんて、絶対に痛いに違いない……」と怖くて治療を先送りにしていませんか?糖尿病による視力低下の治療として行われる硝子体内注射は、点眼麻酔を使用して痛みを軽減するため、多くの方は強い痛みを感じずに治療を受けられます。もちろん個人差はありますが、「注射=激痛」というイメージとは大きく異なることがほとんどです。この記事では、硝子体内注射の仕組みや治療の流れ、費用の目安、よくある副作用まで、眼科専門医の視点からわかりやすくお伝えします。
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- ✅ 硝子体内注射がどのような注射で、なぜ痛みが少ないのか
- ✅ 治療の流れ・副作用・費用の目安
- ✅ 治療を放置するとどうなるか・受診のタイミング
目の注射が怖い…糖尿病患者さんが感じる不安とは
「目に針が刺さる」という強烈なイメージ
糖尿病の経過観察中に「硝子体内注射が必要です」と医師から告げられ、思わず「えっ、目に注射?!」と驚いた経験がある方は少なくありません。目は皮膚よりも敏感なイメージがあり、「激痛があるのではないか」「失明したらどうしよう」という不安が先に立ってしまい、治療そのものをためらってしまう方もいらっしゃいます。
しかし、その恐怖感の多くは「目に針が刺さる」という視覚的なイメージからくるものであり、実際の処置中の感覚とは大きく異なることがほとんどです。まずは正確な知識を持つことが、不安を和らげる第一歩になります。
放置すると視力はどうなる?
糖尿病が進行すると、網膜の血管がもろくなり、出血や滲出(血液成分の漏れ)が起こります。特に黄斑部(視力の中心を担う網膜の中心部分)に液体がたまる「糖尿病黄斑浮腫」は、視力低下を引き起こす主要な原因のひとつです。
適切な治療を受けずに放置した場合、視力の低下が進み、日常生活に支障をきたすレベルにまで悪化することがあります。「少し見えにくいけど様子を見よう」と受診を先延ばしにすると、病状が進行し、視力の回復が難しくなる場合があります。怖いからといって受診を遠ざけることが、結果的に目にとって最もリスクの高い選択になりかねません。
よくある誤解:「注射を打てば一度で治る」は本当か?
硝子体内注射に対するもうひとつの誤解として、「1回打てば終わり」と思っている方がいらっしゃいます。実際には、症状の種類や進行度によって複数回の注射が必要になることが一般的です。初期には月1回程度の注射を複数回行うことがありますが、必要な回数や投与間隔は、病状や使用する薬剤、治療への反応によって異なります。
硝子体内注射とは?糖尿病の目になぜ注射が必要なのか
硝子体内注射の仕組み
硝子体内注射とは、目の中にある「硝子体」というゼリー状の組織に薬剤を直接注入する治療法です。糖尿病網膜症に伴う糖尿病黄斑浮腫などに対しては、主に「抗VEGF薬」と呼ばれる薬剤が使用されます。注射の適応は、病態や重症度に応じて判断されます。
VEGFとは「血管内皮増殖因子」のことで、異常な血管の増殖や血液成分の漏れ出しを促すタンパク質です。抗VEGF薬はVEGFの働きを抑え、網膜の浮腫を軽減したり、異常な血管の増殖や血液成分の漏れを抑えたりする効果が期待できます。目の内部に直接薬を届けることで、高い治療効果が期待できる方法です。
硝子体内注射は糖尿病網膜症・糖尿病黄斑浮腫のほか、加齢黄斑変性や網膜静脈閉塞症などにも適応されます。どの疾患に対してどの薬剤を使うかは、眼科専門医が診察・検査のうえで判断します。
網膜は目の奥に位置しており、飲み薬や点眼薬では有効な濃度の薬剤を届けることが難しい場合があります。硝子体内に直接注射することで、薬剤を必要な場所に高い濃度で届けることができます。
糖尿病が長期にわたると、高血糖状態が続くことで網膜の毛細血管が傷つきます。その結果、血管が詰まったり、もろくなって出血したりすることで、網膜や黄斑部に異常が起こります。早期発見・早期治療が視力を守るうえで重要です。
保険適用について
糖尿病黄斑浮腫などに対する抗VEGF薬の硝子体内注射は、薬剤ごとの適応や使用条件を満たす場合に保険適用となります。自己負担額は、使用する薬剤や負担割合などによって異なりますので、詳しくは受診時にご確認ください。

注射は本当に痛い?治療の流れと痛みの実態
実際の痛みはどの程度?
硝子体内注射に対して最も多い疑問が「痛みはどのくらいか」という点です。結論からお伝えすると、点眼麻酔(目薬タイプの麻酔)を使用するため、処置中に強い痛みを感じる方は少ないのが実情です。
「チクッとした感覚はあったけど、思っていたより全然平気だった」「針が見えているから怖かったが、実際の痛みはほとんどなかった」という感想をお持ちになる方が多くいらっしゃいます。一方で、注射後に数時間程度、目がごろごろする・しみるような感覚が残ることはあります。個人差がありますので、気になる点は必ず担当医にご相談ください。
硝子体内注射の治療の流れ
以下に、一般的な硝子体内注射の流れをご説明します。クリニックによって細部は異なりますので、受診先で確認することをおすすめします。
まず眼科専門医による診察を受け、網膜の状態を詳しく確認します。光干渉断層計(OCT)などの機器を使って黄斑部の状態を詳しく調べ、注射が必要かどうか、どの薬剤が適しているかを判断します。
点眼麻酔薬を使って目の表面の感覚を麻痺させます。さらにヨード系消毒薬で目の周囲をしっかり消毒し、清潔な状態を確保します。この準備がしっかりできていることが、注射の安全性を高めるうえで重要です。
細い針を使って白目の部分(結膜・強膜)から薬剤を注入します。処置そのものにかかる時間は数分程度です。注射後は眼圧の確認などを行い、異常がなければ終了となります。当日は洗顔や入浴を控えるなどの注意事項があります。
治療後の注意事項
⚠️ 注射後に気をつけていただきたいこと
硝子体内注射の後は、感染予防のため、当日の洗顔・洗髪・入浴などを控えるよう指示されることがあります。具体的な注意事項は、受診先の指示に従ってください。また、目を触ったり、こすったりしないようにしてください。翌日以降に目の充血・痛み・見え方の変化が強くなった場合は、速やかに眼科を受診してください。点眼薬を処方された場合は、指示通りに使用することが大切です。
硝子体内注射の副作用・リスクと注意点
起こりうる副作用・合併症
医療行為である以上、硝子体内注射にも副作用やリスクがあります。発生頻度には個人差があり、担当医から事前に十分な説明を受けたうえで治療を受けることが大切です。
🟢 比較的よく起こること(一時的なもの)
- 目の充血・異物感(数日程度で改善することが多い)
- 目がしみる感覚・かすみ感
- 飛蚊症(目の中に影が見える・薬剤の気泡によるもの)
- 眼圧の一時的な上昇
🔴 まれに起こりうること(医師への相談が必要)
- 眼内炎(感染症):ごくまれだが重篤になる場合がある
- 網膜剥離
- 眼圧の持続的な上昇
- 水晶体損傷(注射針が水晶体に接触した場合。まれな合併症)
「眼内炎」は頻度としてはごくまれですが、感染予防のために消毒と清潔操作を徹底することが重要です。注射後に急激な視力低下・強い痛み・著しい充血が生じた場合は、速やかに受診してください。
繰り返し治療が必要な場合の心がまえ
糖尿病黄斑浮腫などは、一度の注射で症状が落ち着いても、その後再燃することがあります。定期的な通院と検査を続けることが、視力を維持するうえで不可欠です。「注射が終わったから大丈夫」ではなく、眼科専門医と長期的な治療計画を共有し、状態を継続的に管理することが重要です。
糖尿病の全身管理との関係
目の治療を続けるうえで、血糖値・血圧・脂質などの全身的なコントロールも欠かせません。眼科での治療と並行して、内科・糖尿病科との連携を保つことが、網膜症の進行を抑えるために大切です。眼科と内科が連携して治療にあたることで、より総合的なケアが可能になります。
南船橋眼科の硝子体内注射・糖尿病網膜症への対応
千葉県船橋市の南船橋眼科では、糖尿病網膜症をはじめとした網膜硝子体疾患の診療に対応しています。当院が患者さまの不安にどう向き合っているかを、簡単にご紹介します。
- 🏥 眼科専門医複数在籍・各領域スペシャリストがチームで対応
糖尿病網膜症・網膜硝子体疾患の診療に対応。重症例は専門病院への紹介連携体制を整えています。 - 📅 土日祝日も診療・WEB予約対応
平日の通院が難しい方でも定期的に通いやすい診療体制です。WEB予約で待ち時間の管理もスムーズです。 - 🔬 先進機器を導入した丁寧な検査・説明
資料や模型を用いた丁寧な説明で、患者さまが納得して治療を受けられる環境を大切にしています。 - 🚉 南船橋駅直結・改札から徒歩1分
ららテラスTOKYO-BAY 2Fに位置し、駐車場(8台)も完備。通院のしやすさを重視しています。

よくある質問(FAQ)
📋 この記事のまとめ
- ✅ 硝子体内注射は点眼麻酔を使用するため、多くの方が「思ったより痛くなかった」と感じます
- ✅ 糖尿病黄斑浮腫などへの抗VEGF薬による硝子体内注射は保険適用となる場合があります
- ✅ 感染予防のための消毒・清潔操作が重要であり、注射後の異常は速やかに受診を
- ✅ 糖尿病網膜症は自覚症状が出る前から進行するため、定期的な眼科受診が重要
- ✅ 怖いと感じたら一人で抱え込まず、まず眼科専門医にご相談ください
目の注射・糖尿病網膜症のご相談は南船橋眼科へ
南船橋駅直結・改札から徒歩1分のららテラスTOKYO-BAY 2F。土日祝日も診療しており、平日が忙しい方にも通いやすい環境です。WEB予約で受診もスムーズです。




👨⚕️ 院長 佐倉達朗 よりひとこと
「目に注射を打つと聞いて、怖くて来院をためらっていた、という患者さまのお声をよく耳にします。私自身、幼少期から強度近視に悩んだ経験があり、目に対して不安を感じることは自然なことだと思っています。だからこそ、治療の前に丁寧に説明し、患者さまが納得したうえで治療に進んでいただけるよう心がけています。糖尿病網膜症は早期発見・早期治療が非常に大切です。怖いと感じていても、まずはお気軽にご相談ください。『目の健康をもっと身近に』という理念のもと、地域の皆さまの視力を守るために精進してまいります。」