白内障を放置している人が知っておきたい日常生活への影響とは|南船橋眼科|千葉県船橋市の眼科|白内障、緑内障、糖尿病網膜症

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眼科コラム

白内障を放置している人が知っておきたい日常生活への影響とは|南船橋眼科|千葉県船橋市の眼科|白内障、緑内障、糖尿病網膜症

白内障を放置すると、どのような影響が生じるのか

「最近、なんだか見えにくいな」と感じていませんか?

白内障は加齢によって誰にでも起こりうる目の病気です。

初期段階では自覚症状がほとんどないため、つい放置してしまう方も少なくありません。

しかし、白内障を放置することで日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、身体的・精神的な健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。

本記事では、白内障を放置した場合に生じる具体的なリスクと、早期対応の重要性について、眼科医の視点から詳しく解説します。

視力の低下だけでなく、転倒や認知症といった予想外のリスクについても触れていきますので、ぜひ最後までお読みください。

白内障は自然に治らない進行性の病気

白内障は、目の中のレンズである「水晶体」が濁ってしまう病気です。

加齢による水晶体の濁りは進行する

白内障の多くは加齢によって発症します。

水晶体を構成するタンパク質が変性し、徐々に濁ってくることで視界がかすんだり、まぶしさを感じたりするようになります。

この濁りは老化現象の一部であり、現在のところ進行を完全に止める手段は確立されていません。

年齢とともに濁りが増し、初期には軽度の視力低下や色彩感覚の変化が中心ですが、進行すると日常生活への影響も顕著になります。

たとえば、新聞の文字が読みにくくなる、夜間の運転が困難になる、階段の段差が見えにくくなるといった支障が生じる場合もあります。

また、進行した白内障は眼科検査にも影響し、眼底や視神経の状態を把握しづらくなるのです。

自覚症状がなくても進行は止まらない

白内障は初期段階では症状がほとんど感じられないことも多く、視力の低下に気づかず生活を送っているケースが少なくありません。

しかし、自覚がなくても水晶体の濁りは着実に進行しており、視界の明瞭さは少しずつ損なわれていきます。

徐々に慣れてしまうことで、見えづらさを年齢のせいだと誤認し、受診が遅れる傾向があることも特徴です。

また、自覚がないまま進行するため、発見が遅れた場合には手術が難しくなるリスクや、合併症の早期対応が困難になることもあります。

とくに高齢者は他の目の病気を併発していることも多いため、自覚症状の有無に関わらず、定期的な視力検査や眼底検査が不可欠です。

治療せずに改善する例は存在しない

白内障は進行性の病気であり、現時点では自然に治癒したと確認された症例は存在しません。

視界の曇りやかすみといった症状が出現しても、放置することで改善されることはなく、むしろ悪化の一途をたどります。

点眼薬やサプリメントで進行を遅らせるという方法もありますが、あくまで一時的な対応であり、根本的な解決には至りません。

唯一の有効な治療法は、濁った水晶体を除去し、眼内レンズと置き換える手術です。

この手術によって視力を回復させることが可能となります。

早期に対応すれば手術の負担も軽減されますが、重症化すれば術式が複雑になり、術後の回復にも影響を及ぼすことがあります。

白内障を放置することで生じる3つの重大なリスク

1. 日常生活での視認性が著しく低下する

白内障が進行すると、視界全体がかすんで見えるようになります。

これにより、日常生活で必要な細かい作業が困難になるのです。

たとえば、料理中に包丁で指を切ってしまう、薬の量を間違える、階段の段差を見誤るといった事故のリスクが高まります。

また、運転中に対向車のヘッドライトがまぶしく感じられ、夜間の運転が特に危険になります。

視力そのものは免許更新が可能なレベルであっても、動体視力が低下すると事故につながりやすくなるため、注意が必要です。

2. 転倒や骨折のリスクが高まる

視力の低下は、転倒による骨折のリスクを大幅に高めます。

白内障を放置している方や、白内障に罹患しているのに眼科医療機関を受診せず、手術を受けていない方などは、転倒やそれに伴う骨盤骨折で長期間歩けなくなるリスクが高くなるとされています。

英国で70歳以上の女性患者を調べたところ、白内障の手術を受けた人は放置していた人に比べて、転倒のリスクが4割も少なかったという研究結果が出ています。

また、米国では65歳以上の白内障の患者で手術を受けた人と放置した人を比較した結果、白内障を放置した人は最も寝たきりになりやすい股関節骨折のリスクが著しく高くなることが分かりました。

転倒による骨折は、高齢者の健康寿命を大きく縮める要因となります。

骨折をきっかけに寝たきりになり、そのまま認知症やうつ病、老化の進行を進めてしまうケースも少なくありません。

3. 認知症のリスクが約3倍に増加する

白内障による視力低下は、認知症のリスクを大幅に高めることが明らかになっています。

白内障で視力不良の方は、視力良好な方と比べて認知症のリスクが2.9倍高いとされています。

一方、白内障手術によって視力が良くなると、認知症になるリスクが大幅に下がると言われています。

これは、視機能の低下により脳への情報入力が減少し、認知機能が衰えるためと考えられます。

私たちは身の周りの情報の約90%以上を眼から得ているため、この働きが衰えてしまうと、毎日の生活から活気が失われていき、「うつ」状態や認知障害に陥ってしまうことも非常に多いのです。

白内障の放置が引き起こす合併症と失明リスク

急性緑内障発作を引き起こす可能性

白内障を長期間放置すると、非常にまれなケースですが「急性緑内障発作」を引き起こす可能性があります。

白内障が進行して水晶体が膨らむことで、目の中の水の出口をふさいでしまい、眼圧が急激に上昇するのです。

急性緑内障発作が起こると、激しい眼痛や頭痛、吐き気などの症状が現れ、放置すると視神経が圧迫されてダメージを受けるため、失明につながる危険性があります。

他の眼疾患の発見が遅れるリスク

白内障が進行すると、水晶体の濁りによって眼底検査が困難になります。

これにより、網膜剥離や加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症といった他の重大な眼疾患の発見が遅れる可能性があります。

白内障の症状が強く、他の眼疾患の症状に気付かず発見が遅れ、白内障が治っても他の疾患が原因で視力が回復されない場合もあるのです。

定期的な眼科検診を受け、白内障以外の病気がないかを確認することが重要です。

世界と日本における白内障の失明率の違い

世界的に見ると、白内障は失明原因の約51%を占め、最大の失明原因となっています。

しかし、日本国内における白内障を原因とする失明については、失明原因のうちの3.2%と決して高くはありません。

これは、日本では医療アクセスが整っており、早期に白内障手術を受けることができるためです。

世界の失明者数の90%が発展途上国に存在しており、先進国と比べて医療や経済の発展が遅れている発展途上国では、医療アクセスが整っておらず、なかなか白内障の治療を受けられない、手術が必要になっても対応してもらえる病院が少ないというのが現状です。

日本においても、適切な時期に適切な治療を受けなければ、失明のリスクは高まります。

白内障の放置が生活の質(QOL)に与える影響

身体活動性の低下と生活習慣病のリスク

白内障が進行するほど身体活動性が低下し、結果として高血圧、動脈硬化、高脂血症、肥満などを引き起こし、脳血管障害のリスクが上がるとされています。

視力が落ちれば周りの状況が把握しにくくなり、的確な動作がしづらく、動くのをためらうことも多くなります。

特に急な素早い動きができなくなり、とっさの場合の反応も鈍くなって思わぬ事故につながる危険度も増してくるのです。

趣味や社会活動の制限

白内障が進行すると、テレビやDVDを見たり本や新聞を読む、美術を鑑賞する、あるいはウォーキングや散歩を楽しむといった趣味や娯楽も存分に堪能できにくくなり、全てが面倒になってきてしまいます。

その結果、外出や人に会うことも嫌になり、動作が緩慢になって精神的にも「うつ」となり、さらに活動範囲も狭まって、いわゆる「引きこもり」状態に陥るという事態になるのです。

視機能の向上による認知機能の改善、うつの予防や症状軽減の効果も報告されており、白内障手術を受けることで、よく見えるようになるだけでなく、それによって様々な身体機能の改善に繋がり、健康寿命が伸びることも証明されています。

白内障の最適な治療タイミングとは

「様子を見る」という選択のリスク

白内障と診断されても、すぐに手術が必要とは限りません。

しかし、「様子を見る」という選択を続けることで、前述したような様々なリスクが蓄積されていきます。

視力が低下していなくても、コントラスト感度が低下していることもあり、通常の視力検査ではわからなくても、視機能が落ちていることがあります。

自覚症状がある場合は、早期に眼科に相談することをおすすめします。

白内障と診断された場合は、すぐに手術の必要がなくても、定期的に検査・診察を受けて自身の目の状態を理解しておくことが大切です。

手術を決断するタイミング

白内障の手術は、患者さまの生活の質(QOL)を考慮しながら決定します。

すでに生活に支障が出ている場合は、生活の質を安定させるために手術をお勧めします。

たとえば、運転免許の更新ができない、仕事に支障が出る、趣味が楽しめないといった状況であれば、手術を検討する時期と言えるでしょう。

一方、自覚症状に乏しく高齢になって白内障と診断された場合には、他の病気などがある場合に白内障手術が出来ないこともあります。

南船橋眼科の白内障治療の特徴

南船橋眼科では、患者さま一人ひとりに寄り添う丁寧な診療と、安全性・再現性の高い外科的手技を強みとしています。

日帰り白内障手術を提供しており、切開はわずか2.4mmほどで、超音波で水晶体を砕いて吸引し、人工レンズを挿入する手術を行っています。

手術時間は10分程度で、身体への負担が少ない短時間で安全性の高い治療として提供されています。

当院ではAlcon社製のCENTURIONという最新手術機器を導入しており、手術中の眼圧を細かく調整し、眼への負担を軽減し、手術リスクを低減するメリットがあります。

眼内レンズの選択肢として、単焦点レンズ、多焦点レンズ、乱視矯正レンズ(トーリック)を取り扱っており、乱視矯正レンズの取り扱い実績も豊富で、軽度の乱視でも適応があれば積極的に矯正を行います。

患者さまの生活(運転時間、仕事、趣味、読書・PC作業)に合わせて後悔しないレンズ選びを提案しています。

まとめ:白内障は放置せず、早期の対応を

白内障を放置することで生じるリスクは、視力低下だけにとどまりません。

転倒による骨折、認知症のリスク増加、身体活動性の低下、そして急性緑内障発作といった合併症まで、様々な健康上の問題を引き起こす可能性があります。

これらは、健康寿命を大きく縮める要因となり、生活の質を著しく低下させてしまいます。

一方で、白内障は適切な時期に手術を受けることで、視力を回復させることができる病気です。

日本の眼科医療は世界的に見ても高い水準にあり、安全性の高い日帰り手術が可能となっています。

「最近見えにくいな」と感じたら、それは白内障のサインかもしれません。

どうぞお気軽に眼科を受診し、ご自身の目の状態を確認してください。

早期の対応が、あなたの健康寿命を守り、明るく活動的な毎日を取り戻すことにつながります。

南船橋眼科では、白内障に関する丁寧な診断とわかりやすい説明、そして安全性にこだわった日帰り白内障手術を提供しています。

少しでも不安や疑問がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

あなたの毎日が、またクリアに戻るように、全力でサポートいたします。


詳細はこちら:
南船橋眼科

著者情報

南船橋眼科 院長 佐倉達朗

院長 佐倉達朗

経歴

  • 筑波大学医学群医学類 卒業
  • 東京都立多摩総合医療センター 臨床研修医
  • 東京医科歯科大学医学部附属病院 眼科
  • 東京都保健医療公社大久保病院 眼科
  • 川口市立医療センター 眼科
  • 川口工業総合病院 眼科
  • 柏厚生総合病院 眼科
  • 南船橋眼科 院長

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