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夜だけまぶしく感じる…それは目からのSOSかもしれません
「昼間は問題ないのに、夜になると対向車のヘッドライトがやけにまぶしい」
「夕方から室内の照明が以前より明るく感じて、目を開けているのがつらい」
こうした症状に心当たりはありませんか?
夜間だけ光をまぶしく感じる症状は、医学的には「羞明(しゅうめい)」と呼ばれ、目の病気が隠れている可能性があります。特に白内障、ドライアイといった疾患では、夜間に特有のまぶしさを感じることが多いのです。
南船橋眼科では、こうした「見え方の変化」に悩む患者様を日々診察しています。長年の臨床経験から申し上げますと、夜だけまぶしいという症状を放置すると、原因となっている病気が進行し、視力に影響を及ぼすケースも少なくありません。
この記事では、夜間のまぶしさの原因となる代表的な目の病気について、それぞれの特徴と見分け方を詳しく解説していきます。ご自身の症状と照らし合わせながら、適切な対処の第一歩を踏み出していただければ幸いです。
なぜ「夜だけ」まぶしく感じるのか?そのメカニズム
まず、なぜ夜間に限ってまぶしさを感じるのか、そのメカニズムを理解しましょう。
目には、カメラの「絞り」のように光の量を調節する「虹彩(こうさい)」があります。明るい場所では瞳孔が縮まり、暗い場所では瞳孔が開いて光を多く取り込もうとします。夜間は瞳孔が開いた状態になるため、光源からの光が目の中に多く入り込みやすくなるのです。
健康な目であれば、この光の量を適切に調整できます。しかし、目の組織に何らかの異常があると、以下のような現象が起こります。
- 光の散乱(乱反射):本来透明であるべき角膜や水晶体が濁ったり、表面が荒れたりすると、光が正しく屈折せずに散乱してしまいます
- 光の過剰な取り込み:瞳孔の調整機能が低下すると、必要以上の光が目の中に入ってしまいます
夜間は光源が限られているため、車のヘッドライトや街灯など、強い光源が目立ちます。この強い光が、上記のような異常のある目に入ると、ギラギラとした強いまぶしさ(グレア)として感じられるのです。
白内障による夜間のまぶしさ:最も多い原因

白内障とは?加齢とともに現れる水晶体の濁り
白内障は、目の中のレンズである「水晶体」が濁る病気です。
加齢とともに現れる最も代表的な目の病気で、誰にでも起こる可能性があります。水晶体は本来透明ですが、年齢を重ねるとタンパク質の変性により徐々に白く濁ってきます。これは、ゆで卵の白身が透明に戻らないのと同じ現象です。
南船橋眼科で診察している患者様の中でも、「夜だけまぶしい」という訴えで来院され、検査の結果、白内障が見つかるケースが非常に多いです。
白内障による夜間のまぶしさの特徴
白内障による夜間のまぶしさには、以下のような特徴があります。
- 対向車のヘッドライトが異常にまぶしい:濁った水晶体が光を乱反射させるため、特に夜間の車のライトが強烈にまぶしく感じます
- 街灯や信号の光が滲んで見える:光源の周りに輪のようなものが見えることがあります
- 昼間は比較的気にならない:明るい場所では瞳孔が縮まるため、症状が目立ちにくいことがあります
- 視界全体がかすむ:まぶしさだけでなく、全体的に視界がぼやけたり、白っぽく見えたりします
白内障は進行性の病気です。初期段階では夜間のまぶしさ程度ですが、放置すると視力低下が進み、日常生活に支障をきたすようになります。
白内障の診断と治療
当院では、視力検査、細隙灯検査、必要に応じて散瞳検査を行い、白内障の進行度を詳しく確認します。
軽度の白内障であれば、進行を遅らせる点眼薬による経過観察を行います。しかし、白内障は薬では治りません。日常生活に不便を感じるようになった段階で、手術を検討することになります。
南船橋眼科では、日帰り白内障手術を提供しています。切開はわずか2.4mmほどで、超音波で濁った水晶体を砕いて吸引し、人工の眼内レンズを挿入します。手術時間は10分程度で、身体への負担が少ない治療です。
当院では、Alcon社製のCENTURIONという最新手術機器を導入しており、手術中の眼圧を細かく調整し、眼への負担を軽減することで、手術リスクを低減しています。
ドライアイによる夜間のまぶしさ:見落とされがちな原因
ドライアイとは?涙の量と質の問題

ドライアイは、涙の量が不足したり、涙の質が悪くなったりすることで、目の表面が乾く病気です。
現代では、パソコンやスマートフォンの長時間使用により、ドライアイに悩む方が急増しています。まばたきの回数が減ることで、涙の分泌が減少し、目の表面が乾燥してしまうのです。
ドライアイによる夜間のまぶしさの特徴
ドライアイによる夜間のまぶしさは、以下のような特徴があります。
- 目の乾燥感と同時に起こる:まぶしさとともに、目がゴロゴロする、乾く、疲れやすいといった症状があります
- 光が不規則に反射する:涙の膜が不安定になると、目の表面が滑らかでなくなり、光が不規則に反射します
- 夕方から夜にかけて悪化する:一日の疲れが溜まる夕方以降に症状が強くなる傾向があります
- まばたきで一時的に改善する:まばたきをすると、一瞬だけ症状が軽くなることがあります
ドライアイは、目の表面に小さな傷ができることもあり、これが光の散乱を引き起こします。特に夜間は瞳孔が開いているため、この散乱した光が強く感じられるのです。
ドライアイの診断と治療
ドライアイの診断には、涙の量を測定する検査や、目の表面の状態を確認する検査を行います。
治療は、目に潤いを与える点眼薬や、涙の質を改善する点眼薬を使用します。また、生活習慣の改善も重要です。意識的にまばたきの回数を増やす、パソコン作業中は定期的に休憩を取る、加湿器を使用するなどの対策が有効です。
重度のドライアイの場合は、涙点プラグという治療法もあります。これは、涙の排出口を塞ぐことで、涙を目の表面に留めておく方法です。
白内障・ドライアイの見分け方:症状の比較表
ここまで、白内障、ドライアイ、乱視による夜間のまぶしさについて解説してきました。それぞれの症状には共通点もありますが、以下のような違いがあります。
白内障の特徴
- 対向車のヘッドライトが異常にまぶしい
- 視界全体がかすむ、白っぽく見える
- 昼間は比較的気にならない場合がある
- 進行性で、徐々に症状が悪化する
- 50歳以上の方に多い
ドライアイの特徴
- 目の乾燥感、ゴロゴロ感がある
- 光が不規則に反射する
- 夕方から夜にかけて悪化する
- まばたきで一時的に改善する
- パソコン・スマホを長時間使用する方に多い
ただし、これらの病気は単独で起こるとは限りません。例えば、白内障とドライアイが同時に存在する場合もあります。
ご自身で判断するのは難しいため、夜間のまぶしさが気になる場合は、必ず眼科を受診して、正確な診断を受けることが重要です。

眼科を受診すべき「危険なサイン」とは?
夜間のまぶしさは、多くの場合、上記のような比較的一般的な目の病気が原因です。しかし、中には緊急性の高い病気が隠れている場合もあります。
以下のような症状がある場合は、すぐに眼科を受診してください。
- 急激な視力低下:数日から数週間で急に見えにくくなった
- 激しい目の痛み:目を開けていられないほどの痛みがある
- 充血が強い:白目が真っ赤に充血している
- 頭痛や吐き気を伴う:まぶしさとともに、激しい頭痛や吐き気がある
- 視野が欠ける:見えない部分がある、視野が狭くなった
- 飛蚊症が急に増えた:黒い点や糸くずのようなものが急に増えた
- 光が走って見える:稲妻のような光が見える
これらの症状は、急性閉塞隅角緑内障、ぶどう膜炎、網膜剥離などの重大な目の病気のサインかもしれません。特に急性閉塞隅角緑内障は、数日で失明する可能性もある緊急性の高い病気です。
「様子を見よう」と放置せず、すぐに眼科を受診してください。
南船橋眼科での診断と治療の流れ
丁寧な診断で原因を特定
南船橋眼科では、「夜だけまぶしい」という症状で来院された患者様に対して、以下のような検査を行います。
- 視力検査:現在の視力を正確に測定します
- 細隙灯検査:特殊な顕微鏡で、角膜、水晶体、虹彩などを詳しく観察します
- 眼圧検査:緑内障の可能性を確認します
- 散瞳検査:必要に応じて瞳孔を広げ、水晶体や網膜の状態を詳しく確認します
- 涙液検査:ドライアイの可能性がある場合、涙の量や質を調べます
これらの検査結果をもとに、「どの程度病気が進んでいるのか」「手術が必要なタイミングか」「今できることは何か」を、図や例えを使いながらわかりやすくご説明します。専門用語を使わず、患者様が理解できる言葉でお伝えすることを心がけています。
患者様に合わせた治療プラン
診断結果に基づき、患者様一人ひとりに最適な治療プランをご提案します。
軽度の白内障であれば、進行を遅らせる点眼薬による経過観察を行います。日常生活に支障をきたすようになった段階で、手術を検討します。手術のタイミングは、患者様のライフスタイルやご希望を伺いながら、一緒に決めていきます。
ドライアイの場合は、点眼薬による治療と生活習慣の改善をご提案します。
当院では、患者様が「不安にならない治療」を目指し、手術前後のフォローも手厚く行っています。手術前日から術後まで、細やかなサポート体制を整えていますので、安心してご相談ください。
まとめ:夜のまぶしさを放置せず、早めの受診を
夜だけまぶしいという症状は、白内障、ドライアイ、乱視など、さまざまな目の病気のサインです。
白内障は加齢とともに誰にでも起こる病気ですが、放置すると視力低下が進み、日常生活に支障をきたします。ドライアイは現代人に多い病気で、適切な治療で改善できます。
大切なのは、「夜だけだから大丈夫」と自己判断せず、早めに眼科を受診することです。症状の背後に、重大な目の病気が隠れている可能性もあります。
南船橋眼科では、丁寧な診断とわかりやすい説明、安全性にこだわった治療を提供しています。最新機器を導入し、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療プランをご提案します。
「最近、夜の運転が怖くなった」「夕方から目がまぶしくて困っている」そんな症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの毎日が、またクリアに明るく戻るように、南船橋眼科が全力でサポートいたします。
南船橋眼科では、白内障をはじめとする目の病気の診断・治療を行っています。夜間のまぶしさでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。日帰り白内障手術にも対応しており、最新機器による安全で精密な治療を提供しています。
詳細はこちら:南船橋眼科
著者情報
南船橋眼科 院長 佐倉達朗

経歴
- 筑波大学医学群医学類 卒業
- 東京都立多摩総合医療センター 臨床研修医
- 東京医科歯科大学医学部附属病院 眼科
- 東京都保健医療公社大久保病院 眼科
- 川口市立医療センター 眼科
- 川口工業総合病院 眼科
- 柏厚生総合病院 眼科
- 南船橋眼科 院長



