

「治ったと思ったらまた出てきた……」ものもらいが繰り返す悩みを抱えている方は少なくありません。
実は、ものもらいを繰り返す背景には、まぶたの状態、マイボーム腺機能不全、目を触る習慣、コンタクトレンズの使用状況など、複数の要因が関係する場合があります。原因を生活習慣だけに限定せず、繰り返す場合は眼科で診断を受けることが大切です。一時的に症状が治まっても、根本にある原因を見直さないかぎり再発しやすい状態が続きます。
また、細菌感染による麦粒腫(ものもらい)と区別が必要な変化に炎症による霰粒腫(さんりゅうしゅ)があり、それぞれ原因も対処法も異なります。繰り返す場合は特にこの違いを理解することが大切です
- ✅ ものもらいが繰り返す主な原因と「繰り返しやすい人」の特徴
- ✅ 麦粒腫と霰粒腫の違いと、それぞれの正しい対処法
- ✅ 眼科を受診すべきタイミングと、繰り返しを防ぐセルフケアのポイント
ものもらいが繰り返すのはなぜ?よくある疑問と実態
「また出てきた…」繰り返すことへの不安
ものもらいは、まぶたが赤く腫れてかゆくなったり、痛みを伴ったりする、比較的よく知られた目の症状です。「自然に治ったから大丈夫」と思っていたのに、数週間後・数か月後にまた同じ症状が出てきた、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
繰り返すものもらいに悩んでいる方がとくに気にするのは、「なぜ何度も出てくるのか」「放置しても問題ないのか」「根本的に治せないのか」という点です。
結論から言うと、ものもらいが繰り返す背景には、細菌が関与する感染やマイボーム腺の機能異常など、複数の要因が関係することがあります 。一時的な症状が消えても、これらの原因が残っていれば再発は起こりえます。
「繰り返しやすい人」には傾向がある
ものもらいを繰り返しやすい方には、いくつかの共通した傾向があります。まぶたの衛生状態が保ちにくい方・コンタクトレンズを長時間使用している方・睡眠不足や過労が続いている方などが挙げられます。また、糖尿病などの基礎疾患がある方では、感染症に対する抵抗力が低下することがあり、麦粒腫を発症しやすくなる可能性があります。「体質だから仕方ない」と諦めてしまう方もいますが、適切なケアと必要に応じた治療で、再発の頻度を減らせる場合があります
「ものもらい」という言葉が指す2つの病気
日本では「ものもらい」という言葉が一般的に使われますが、実際には麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)という2種類の異なる病態を指していることがあり、混同されがちです。この2つは原因も、繰り返す理由も、治療法も異なります。次のセクションで詳しく解説します。

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ものもらいが繰り返す原因:麦粒腫と霰粒腫の違いを知る
麦粒腫とは:細菌感染が原因
Point 01 麦粒腫細菌がまぶたの腺に感染して起こる急性炎症麦粒腫は、まぶたにある皮脂腺や汗腺に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症です。まぶたが赤く腫れ、痛みやかゆみ、膿が生じるのが特徴です。免疫力が低下しているとき・まぶたが不衛生な状態のとき・コンタクトレンズを不適切に使用しているときに発症しやすいとされています。細菌が原因のため、手で目をこすったり、不潔な手でコンタクトを触ったりすることは、発症や悪化につながる可能性があります。。
Point 02 霰粒腫マイボーム腺の詰まりが原因の慢性肉芽腫性炎症霰粒腫は、まぶたのなかにあるマイボーム腺という脂腺が詰まり、分泌物が溜まって周囲に慢性的な炎症を起こした状態です。細菌感染が主な原因ではなく、腺の詰まりと肉芽腫形成が特徴です。麦粒腫に比べて痛みが少ないことも多く、まぶたの内側にしこりのようなものが触れる場合があります。繰り返す霰粒腫では、マイボーム腺機能不全(MGD)などが背景にある場合があります。。
Point 03 繰り返す主な原因まとめ再発を招きやすい5つの要因①手指・まぶたの不衛生(目をよく触る習慣・メイクの落とし残しなど)、②免疫力の低下(睡眠不足・過労・栄養不足)、③コンタクトレンズの不適切な使用(長時間装用・ケア不足)、④マイボーム腺機能不全(霰粒腫の場合)、⑤糖尿病などの基礎疾患——これらが重なるほど繰り返しのリスクが高まるとされています。
よくある誤解:「自然に治ったから眼科に行かなくてよい」
ものもらいは軽症であれば自然に軽快することもありますが、「自然に治ったから問題ない」とは限らず、繰り返す場合には原因を確認することが大切です。とくに霰粒腫は、自然に吸収されるまで数か月かかることもあり、大きくなったり繰り返したりする場合は眼科での処置が必要となることがあります。繰り返す場合は「体質だから」と決めつけず、一度眼科で原因を確認してもらうことが大切です。
繰り返すものもらいへの正しい対処法とセルフケア
日常でできる予防・再発防止のセルフケア
繰り返すものもらいを防ぐうえで、日々のセルフケアは非常に重要です。以下のポイントを意識することで、再発リスクを下げることが期待できます。
- 手洗いの徹底:目を触る前後は必ず石けんで丁寧に手を洗いましょう。
- アイメイクのしっかりとした洗浄:まぶたの縁にメイクが残るとマイボーム腺を詰まらせる原因になります。専用のアイメイクリムーバーで丁寧に落とすことが大切です。
- まぶたの温罨法(ホットアイマスクなど):マイボーム腺の詰まり予防として、ホットアイマスクまぶたに当てる「まぶた温め」が有効な場合があります。コンタクトレンズの適切なケア:使用期限を守り、ケア用品の適切な使用と清潔な保管を心がけましょう。体調不良時は装用を控えることも大切です。
- 十分な睡眠と栄養:免疫力の維持のため、睡眠・食事・休養のバランスを整えましょう。
やってはいけないNG行動
⚠️ 繰り返しを悪化させるNG行動
- 手で目をこすったり、患部を触ったりする:細菌を広げたり、炎症を悪化させる原因になります。
- 自分で膿を絞り出そうとする:患部をむやみに圧迫したり刺激したりすると、炎症が広がったり、傷痕が残ったりする可能性があります。
- 症状が強い時期にコンタクトレンズを使い続ける:まぶたへの刺激が続き、回復が遅れることがあります。
- 自己判断で市販薬のみで様子を見続ける:霰粒腫など薬だけでは改善しにくいタイプもあります。繰り返す場合は眼科受診を優先しましょう。
市販薬の使い方と限界
市販の抗菌目薬は、軽度の麦粒腫の初期段階で使用されることがあります。しかし、繰り返すものもらいや、しこりが残っている霰粒腫に対しては、市販薬だけでは改善が難しいことも多く、適切な治療のためには眼科での診察が必要です。「何度使っても治らない」「しこりが消えない」という場合は、ぜひ眼科を受診してください。
こんなときは眼科へ!受診すべきサインと治療法
眼科を受診すべき目安となるサイン
以下のような状況に当てはまる場合は、セルフケアだけで対処しようとせず、眼科での診察をお勧めします。
- 1年に何度も繰り返している
- 1週間以上が経過しても腫れや痛みが引かない
- まぶたにしこりが残っていて消えない
- 症状がどんどん悪化している、または腫れが広がっている
- 視力の変化や、もの・まぶたへの圧迫感がある
- 子どものまぶたに繰り返し症状が出ている
眼科での主な治療方法
眼科では、症状の種類・程度・繰り返しの頻度に応じてさまざまな治療が行われます。
🔵 薬物療法
- 点眼薬の処方
- 眼軟膏の使用
- 症状が強い場合は内服薬(抗菌薬)の処方
- 麦粒腫では、症状に応じて抗菌点眼薬や眼軟膏、内服抗菌薬、切開排膿などが検討されます。薬の種類は眼科医が診察したうえで判断します。
🔴 切開・穿刺処置(しこりが残る場合など)
- 処置は局所麻酔を用いて行われることが多い
- 処置後の経過観察が重要
繰り返す原因疾患の確認と根本的な対策
ものもらいを繰り返す場合、眼科ではその背景にある原因を探ることも重要です。たとえばマイボーム腺機能不全(MGD)の診断と治療を行うことで、霰粒腫の再発頻度を下げることが期待できる場合があります。また、糖尿病などの全身疾患が背景にある場合は、内科との連携した対応も必要となることがあります。繰り返す場合ほど、「症状だけを治す」ではなく「繰り返す体質・環境を見直す」ことが大切です。
船橋市・南船橋エリアにお住まいで、ものもらいが繰り返すことにお悩みの方は、ぜひ早めに眼科にご相談ください。
南船橋眼科のものもらい診療について
南船橋眼科は、千葉県船橋市の南船橋駅直結・ららテラスTOKYO-BAY 2Fにある眼科クリニックです。「目の健康をもっと身近に」という理念のもと、ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)を含む一般眼科から専門的な治療まで幅広く対応しています。
- ✦土日祝日も診療:平日に来院が難しいお仕事中の方・お子さんをお持ちのご家族にも通いやすい環境です。
- ✦南船橋駅直結・改札から徒歩1分:お買い物ついでに気軽に受診いただけます。待ち時間はらら テラス内でお過ごしいただけます。
- ✦専門医複数在籍のチーム診療:日本眼科学会専門医が複数在籍。ものもらいはもちろん、ぶどう膜炎・小児眼科など各領域のスペシャリストが連携して対応します。
- ✦赤ちゃんから高齢者まで:小児眼科にも対応しており、お子さんのものもらいや目の症状もお気軽にご相談いただけます。
- ✦WEB予約対応・マイナンバーカード決済・クレジット決済:患者さんの利便性を重視した受診環境を整えています。

ものもらいに関するよくある質問(FAQ)
まとめ:ものもらいが繰り返すときのポイント
- ✅ 「麦粒腫(細菌感染)」と「霰粒腫(腺の詰まり)」の2種類があり、繰り返す原因・対処法が異なる
- ✅ 繰り返す背景には、まぶたの衛生状態・免疫力低下・コンタクトレンズの使い方・マイボーム腺機能不全などが関係していることが多い
- ✅ 手洗い・アイメイクの丁寧な除去・まぶた温めなどのセルフケアが再発リスクの軽減に役立つ場合がある
- ✅ 「自然に治るから大丈夫」と放置すると、しこりが残ったり慢性化したりすることがある
- ✅ 繰り返す・長引く・しこりが残るなどの場合は、早めに眼科を受診して原因を確認することが大切
ものもらいが繰り返す、しこりが気になる方へ
南船橋眼科は南船橋駅直結・改札から徒歩1分。土日祝日も診療しております。お買い物ついでに気軽にご来院いただけます。目のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。




👨⚕️ 院長 佐倉達朗 先生より
ものもらいは「また出てきた…」と悩まれている方が多い症状です。繰り返す場合は、背景にある原因を丁寧に確認することが大切です。私自身、幼少期から強度近視に悩んだ経験があり、目の不快感や不安がどれほど日常生活に影響するかを身をもって知っています。だからこそ、患者さんが「ここに来てよかった」と思っていただけるよう、原因をしっかり探り、わかりやすく説明することを大切にしています。ものもらいのこと、まぶたのこと、どんなことでもお気軽にご相談ください。