

「網膜光凝固術って、レーザーを目に当てると聞いたけれど、痛いの?」と不安に思っている方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、網膜光凝固術の痛みは「まったくない」わけではありませんが、多くの場合は点眼麻酔で対応でき、強い痛みが長時間続く治療ではありません。ただし、照射する網膜の部位・範囲・個人の感受性によって感じ方には差がありますこの記事では、網膜光凝固術がどのような治療か、治療中・治療後にどのような感覚があるのか、痛みへの対応法や術後の注意点まで、眼科専門医の視点からわかりやすく解説します。治療を前にして不安を感じている方が「これなら安心して受けられる」と思えるよう、具体的にご説明していきます。
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- ✅ 網膜光凝固術の治療中・後の痛みや感覚の実際
- ✅ 麻酔の方法と痛みを和らげるための対応
- ✅ 術後の注意点とよくある疑問への回答
網膜光凝固術を前に「痛みが怖い」と感じるのは自然なことです
「目にレーザーを当てる」と聞くと、多くの方が強い痛みをイメージします。目は非常に敏感な器官であるため、「どのくらい痛いのか」「我慢できるのか」と心配になるのは、ごく自然な反応です。
特に、糖尿病網膜症・網膜裂孔・加齢黄斑変性などを診断され、主治医から「レーザー治療が必要です」と説明を受けた直後は、治療のメリットよりも痛みへの不安が先に立つことも少なくありません。
「痛みが怖くて治療をためらっている」というご相談は、眼科外来では非常によく聞かれます。しかし、治療を先延ばしにすることで網膜の状態が悪化するリスクもあるため、正しい情報を持って治療に臨むことがとても大切です。
よくある誤解のひとつとして「網膜光凝固術は手術室でおこなう大がかりな手術だ」というイメージがあります。網膜光凝固術は、一般的には外来で行われるレーザー治療です。ただし、病状や全身状態、ほかの治療の必要性によって対応が異なる場合があります。
「痛みが怖い」と感じた方が最初に知っておきたいこと
網膜光凝固術に対する不安を和らげるためには、まず「どのような治療なのか」を正確に理解することが第一歩です。痛みは「まったくない」と断言することはできませんが、多くの場合は点眼麻酔で対応可能であり、強い不安を感じながら治療を避け続けることのほうが、目の健康にとってリスクになり得ます。
どんな方がこの治療を必要とするのか
網膜光凝固術は、糖尿病網膜症・網膜裂孔・網膜格子状変性・加齢黄斑変性(一部のタイプ)・網膜静脈閉塞症など、さまざまな網膜疾患に対して用いられるレーザー治療です。適応かどうかは眼科専門医による詳細な検査と診断に基づいて判断されます。
網膜光凝固術とは?仕組みをわかりやすく解説
痛みについて正確に理解するためには、まず治療の仕組みを知ることが大切です。ここでは、網膜光凝固術がどのような原理でおこなわれるかをポイントに分けてご説明します。
網膜光凝固術は、専用のレーザー光を眼底(網膜)に照射し、熱エネルギーで網膜の異常な血管や裂孔の周辺部位を凝固・瘢痕化させる治療です。異常な新生血管の増殖を抑えたり、網膜裂孔の周囲を「のり付け」するように固定したりすることで、網膜剥離や視力低下の進行を防ぐことが期待できます。
治療は外来で実施され、入院は必要ありません。治療前に点眼麻酔(目薬の麻酔)をおこなった後、専用のコンタクトレンズを角膜に当て、スリットランプ(細隙灯顕微鏡)に装着したレーザー装置から網膜に向けてレーザーを照射します。照射する部位・スポット数・エネルギーは症例によって異なります(個人差・症例差があります)。
網膜は光を感じる感覚器官であり、痛みを伝える神経終末がほとんど存在しない部位です。そのため、網膜そのものへのレーザー照射は「光を感じる」「まぶしい」「じんわりとした熱感」として感じられることが多いとされています。ただし、毛様体など周囲の構造に近い部位への照射や、広い範囲へのレーザー照射では、痛みや不快感が強くなる場合があります。
治療が必要な主な疾患
網膜光凝固術が適応となる主な疾患には、糖尿病網膜症(増殖前・増殖期)・網膜裂孔・格子状変性・網膜静脈閉塞症に伴って新生血管が生じた場合や、虚血の範囲などからレーザー治療が必要と判断された場合・加齢黄斑変性の一部などがあります。適応の判断は眼科専門医による精密検査が必要です。
治療の目的は「現状維持」と「進行抑制」
網膜光凝固術は「視力を回復させる治療」ではなく、網膜疾患の進行を抑え、現在の視力・視野を守ることを目的とした治療です。このことを事前に理解しておくと、治療に対する心構えが整います。治療の目標や効果については、担当医に具体的に確認しておくことをおすすめします。

網膜光凝固術の痛みの実際——治療中・後の感覚を具体的に
最も気になる「実際の痛みはどのくらいか」について、治療中と治療後に分けて詳しくご説明します。
治療中に感じる感覚の種類
網膜光凝固術の治療中に患者さんがよく報告される感覚には、以下のようなものがあります。
- レーザーを照射するたびに「光がフラッシュする」ような感覚
- 「まぶしい」「目の中でピカッとする」という感覚
- 「じんわりとした温かさ」「軽い締め付け感」
- 網膜の周辺部や毛様体に近い部位では「チクッとした痛み」や「眼球の奥が痛い」という感覚
痛みの強さは照射部位・スポット数・個人の感受性によって大きく異なります。中心付近(黄斑部)を避けた部位への照射は比較的感じにくい傾向があるとされていますが、周辺網膜への全周照射(汎網膜光凝固)のように広い範囲に多数のスポットを照射する場合は、より強い不快感や痛みを感じることがあります。
治療後(術後)の痛みと症状
治療後は点眼麻酔が切れると、目のかすみ・光の見え方の変化・軽い鈍痛・頭痛感などが現れることがあります。これらは一般的に数時間〜翌日には落ち着く場合が多いとされていますが、症例・照射量によっては数日間続くこともありますまた、治療直後は散瞳薬(瞳孔を開く目薬)の効果が残っているため、視界がぼやけたり、まぶしく感じたりします。そのため、治療当日は自動車・バイク・自転車の運転はできません。ご来院の際は公共交通機関をご利用いただくか、同行者にお連れいただくようお願いします。
⚠️ 術後に注意が必要なケース
治療後に以下の症状が現れた場合は、速やかに受診してください。
- 激しい目の痛みが続く
- 急激な視力低下や視野の欠損が生じた
- 光視症(光がチカチカ見える)や飛蚊症が急に増えた
- 目が充血し、強い不快感が持続している

麻酔について——点眼麻酔でどのくらい痛みが抑えられるか
網膜光凝固術では、治療前に点眼麻酔(目薬タイプの麻酔)を使用します。点眼麻酔により角膜・結膜表面の感覚は麻痺しますが、眼球の内部(網膜・硝子体・毛様体)の深い部分の感覚は完全には遮断されません。そのため「痛みがゼロになる」とは言い切れませんが、治療中の不快感を大幅に和らげる効果が期待できます。
広い範囲への照射など、痛みが強くなることが予想される場合には、追加の局所麻酔を検討することがあります。す。麻酔方法については担当医にご相談ください。
治療前・治療後に心がけたいこと——痛みを最小限にするために
痛みや不快感への対策として、治療前・後にご自身で意識できるポイントをご説明します。
治療前にできる準備
✔ 治療前にやっておくとよいこと
- 担当医に不安なことをすべて質問する
- 治療の目的・照射範囲・回数の目安を確認する
- 当日の運転を避け、交通手段を事前に確認する
- 治療後の目薬の使用方法を確認する
- 体調を整えて臨む(睡眠不足・体調不良を避ける)
✘ 避けたほうがよいこと
- 当日の自動車・バイクでの来院
- コンタクトレンズの装用(事前に確認を)
- 直前の激しい運動や飲酒
- 痛みへの過度な不安で治療を長期間先延ばしにする
治療後の過ごし方と注意点
治療後は目への刺激を避けることが大切です。以下の点に注意して過ごしましょう(担当医の指示に従うことが最優先です)。
- 当日の運転・精密な作業は避ける(散瞳薬の影響が数時間続きます)
- 処方された点眼薬を指示通りに使用する
- 目を強くこすらない
- 激しいスポーツや重い物を持ち上げる動作は控える(期間は担当医に確認を)
- 定期的な経過観察の受診を必ず継続する
網膜光凝固術は1回で終わる場合もあれば、複数回に分けておこなう場合もあります(症例によって異なります)。治療のスケジュールについては担当医からしっかり説明を受け、通院を続けることが視力・視野を守るための大切なポイントです。
治療中に「つらい」と感じたらすぐ伝えることが大切
治療中に「痛い」「つらい」と感じたときは、我慢せずに担当医・スタッフへ声をかけてください。途中で休憩を挟んだり、照射のペースを調整したりすることが可能な場合があります。「こんなことを言ってよいのかな」と遠慮される方もいますが、患者さんがリラックスして治療を受けられることは、安全な処置のためにも重要なことです。どうぞ遠慮なくお伝えください。
南船橋眼科のレーザー治療に対する考え方
- 専門医チームによる丁寧な治療説明:資料や模型を使った説明で、患者さんが納得したうえで治療を受けられるよう努めています。
- レーザー治療機器を院内に完備:外来での日帰りレーザー治療に対応しており、通院の負担を軽減できる体制を整えています。
- 土日祝日も診療:平日に通院が難しいワーキング世代や、育児中のファミリー層の方でも受診しやすい診療体制を設けています。
- 南船橋駅直結・徒歩1分:ららテラスTOKYO-BAY 2階にあり、お買い物のついでに受診いただける立地です。待ち時間はモール内でお過ごしいただけます。
- 重症例は大学病院・総合病院と連携:院内での対応が難しい症例は、専門施設へ紹介する体制を整えており、地域の患者さんを継続してサポートします。

よくある質問(FAQ)
📋 この記事のまとめ
- ✅ 網膜光凝固術は外来で受けられる日帰りレーザー治療。入院は不要です
- ✅ 点眼麻酔を使用するため痛みを軽減できますが、照射部位・範囲・個人差によって感じ方は異なります
- ✅ 治療中に「つらい」と感じたら遠慮せず担当医に伝えることが大切
- ✅ 術後は当日の運転不可・定期経過観察の継続が必要です
- ✅ 痛みへの不安から治療を長期間先延ばしにすると、網膜の状態が進行するリスクがあります
網膜光凝固術・レーザー治療のご相談は南船橋眼科へ
「治療が必要と言われたけれど不安」「痛みが心配で踏み出せない」という方も、どうかひとりで悩まないでください。船橋市・南船橋駅直結のららテラスTOKYO-BAY 2階にある南船橋眼科では、土日祝日も診療を実施。専門医が丁寧にご説明いたします。WEB予約が便利です。




👨⚕️ 院長コメント|佐倉達朗(南船橋眼科 院長)
「目の健康をもっと身近に」という理念のもと、患者さんが治療への不安を感じたまま診療室を後にすることのないよう、説明を大切にしています。私自身が幼少期から強度近視に悩んだ経験を持ち、「目のことで怖い思いをする気持ち」はよく理解しています。網膜光凝固術をはじめとするレーザー治療についても、模型や資料を用いてわかりやすくご説明いたします。「怖いけれど相談してみよう」という気持ちで、どうかお気軽にご来院ください。