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最近、視界がかすんだり、まぶしさを感じたりすることはありませんか？それはもしかしたら、白内障の初期症状かもしれません。この記事では、白内障のセルフチェック方法から、進行を遅らせる対策まで、詳しく解説します。あなたの目の健康を守るために、一緒にチェックしてみましょう！
白内障とは？
白内障は、眼の中のレンズである水晶体が、加齢やその他の要因によって徐々に濁ってしまう病気です。これにより、視界がかすんだり、物が二重に見えたり、光が眩しく感じられたりするなど、様々な視覚の低下を引き起こします。特に年齢を重ねるにつれて視力の変化を感じることが多い方にとって、白内障は身近な病気と言えるでしょう。
白内障の主な原因は加齢ですが、先天性、糖尿病などの全身疾患、ステロイド薬の長期使用、眼の外傷など、さまざまな要因が関与することもあります。水晶体は通常、透明で光を屈折させる役割を担っていますが、加齢に伴い、水晶体内のタンパク質が変性・凝集し、透明性を失って濁り始めます。この濁りが進行すると、光が網膜に届きにくくなり、見え方に影響が出てくるのです。
白内障の主な症状
白内障は、目のレンズである水晶体が濁ることで、視界に様々な変化をもたらす病気です。多くの方が「なんだか視界がかすむ」「光がまぶしく感じる」といった初期の変化に気づき始め、進行とともにその症状はより顕著になっていきます。ここでは、白内障によって現れる代表的な症状を詳しく見ていきましょう。
視界のかすみやぼやけ
視界のかすみやぼやけは、白内障の最も一般的な症状の一つです。水晶体が濁ることで光がうまく屈折できなくなり、物がはっきりと見えにくくなります。特に、遠くのものが見えにくくなる「遠視」のような状態や、全体的に視界がぼやけるような感覚が現れます。
まぶしさ
「まぶしさ」も白内障の特徴です。特に夜間の車のヘッドライトや、室内の照明などが以前より強く、不快に感じられることがあります。これは、濁った水晶体が光を散乱させるために起こります。
視力の低下
進行すると、視力そのものが低下していきます。眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても、以前のようにクリアな視界が得られなくなることがあります。さらに、色の見え方にも変化が生じ、全体的に色がくすんで見えたり、鮮やかさが失われたりすることがあります。
珍しい症状としては、片目だけで物事が二重に見える「単眼複視」や、暗い場所での見えにくさ（夜盲）を訴える方もいます。これらの症状は、水晶体の濁り方や進行度合いによって現れ方が異なります。
自分でできる白内障セルフチェック
白内障は、早期発見・早期治療が視力維持のために非常に重要です。しかし、「病院に行くほどではないかもしれない」「自分でチェックできる方法はないのだろうか？」と感じている方もいらっしゃるでしょう。ここでは、ご自宅で手軽にできる白内障のセルフチェック方法をご紹介します。ご自身の目の状態を把握し、早期発見につなげるためにお役立てください。
チェック項目
ここでは、ご自身の目の状態をチェックするための具体的な項目をリスト形式で提示します。以下の質問に「はい」か「いいえ」で答えるか、見え方の変化を具体的にイメージしながら確認してみてください。
- 最近、以前よりも視界がかすむ、ぼやけることが増えましたか？（はい/いいえ）
- 光がまぶしく感じる（特に夜間の車のヘッドライトなど）ことはありますか？（はい/いいえ）
- 物が二重に見える（複視）ことはありますか？（片目をつぶっても改善しない場合）（はい/いいえ）
- 文字を読む際に、輪郭がぼやけたり、にじんだりすることがありますか？（はい/いいえ）
- 明るい場所よりも、暗い場所の方が物が見えにくいと感じることがありますか？（はい/いいえ）
- 色の見え方が、以前と比べて鮮やかでなくなった、あるいはくすんで見えることはありますか？（はい/いいえ）
- 新聞やスマートフォンの細かい文字を読む際に、ピントが合いにくくなったと感じますか？（はい/いいえ）
- 眼鏡やコンタクトレンズの度数が頻繁に変わるようになった、あるいは現在の度数では見えにくいと感じますか？（はい/いいえ）
- 朝起きた時などに、一時的に視界がぼやけるが、しばらくすると改善するという経験がありますか？（はい/いいえ）
- 読書や細かい作業をしているときに、疲れやすくなったと感じますか？（はい/いいえ）
これらの質問に「はい」と答える項目が多いほど、白内障の可能性が考えられます。
チェック結果の解釈
セルフチェックの結果、「はい」と答えた項目が複数ある場合や、特定の症状が強く現れている場合は、白内障の初期段階である可能性が考えられます。例えば、「光がまぶしい」「物が二重に見える」といった症状は、水晶体の濁りが視界に影響を与え始めているサインかもしれません。また、「かすみ」や「ぼやけ」が進行している場合、水晶体の濁りがさらに進んでいる可能性があります。
特に、片目をつぶっても物が二重に見える（単眼複視）という症状は、水晶体の歪みが原因であることが多く、白内障の特徴的なサインの一つです。色の見え方の変化も、水晶体の濁りが光の透過に影響していることを示唆しています。これらの症状が一つでも気になる場合は、注意が必要です。
ただし、これらの症状は白内障以外の目の病気（緑内障、加齢黄斑変性など）でも現れることがあります。セルフチェックはあくまで目安として捉え、自己判断せず、専門医の診断を受けることが最も確実です。
関連記事：白内障を放置するとどうなる？失明リスクと生活への影響を解説
セルフチェックの結果から眼科受診を検討する目安
自宅でのセルフチェックの結果、「はい」と回答した項目が複数ある場合や、以下のような症状が頻繁に現れたり、日常生活に影響を感じたりする際は、速やかに眼科を受診しましょう。
- 視力の低下
- かすみやぼやけ
- まぶしさ
- 物が二重に見える（複視）
- 色の見え方の変化
- 暗い場所での見えにくさ
- 視界のかすみや曇り
- 読書や細かい作業の困難さ
これらのサインは、白内障の進行を示唆している可能性があります。特に、これらの症状が徐々に進行していると感じる場合は、早めの眼科受診が重要です。眼科医は、精密な検査を通じて、あなたの目の状態を正確に診断し、最適な治療法や対処法を提案してくれます。早期発見・早期治療は、将来にわたって良好な視力を維持するための鍵となります。
白内障の進行を遅らせるための生活習慣
目の健康を維持し、視力の低下を緩やかにするためには、バランスの取れた食事、適切な紫外線対策、禁煙、そして目の休息が重要となります。
バランスの取れた食事は、目の健康を内側から支える基本です。特に、抗酸化作用を持つビタミンC、ビタミンE、そしてミネラル（亜鉛、セレンなど）は、目の細胞を酸化ストレスから守るのに役立ちます。緑黄色野菜、果物、ナッツ類、魚などを積極的に摂取しましょう。
強い紫外線は、白内障のリスクを高める要因の一つです。日差しの強い屋外では、UVカット機能のあるサングラスやつばの広い帽子を着用し、目を紫外線から保護することが大切です。
喫煙は、全身の健康だけでなく、目の健康にも悪影響を及ぼします。タバコの煙に含まれる有害物質は、目の水晶体の細胞を傷つけ、白内障の進行を早める可能性があります。禁煙は、白内障対策として非常に効果的です。
長時間のパソコン作業や読書など、目を酷使する作業を行う際は、定期的に休憩を取り、目を休ませることが重要です。遠くの景色を眺めたり、目を閉じてリラックスしたりする時間を意識的に設けましょう。
白内障の検査方法
眼科では、白内障の診断のために、主に以下のような検査を組み合わせて行います。これらの検査は、ほとんど痛みがなく、短時間で完了することが多いです。
- 視力検査
- 細隙灯顕微鏡（スリットランプ）検査
- 眼底検査
- 屈折検査
これらの検査結果を総合的に判断することで、眼科医は白内障の正確な診断を下し、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療方針を提案します。
白内障の治療法
白内障の治療法は、病気の進行度合いや、それによって引き起こされる見えにくさが日常生活にどの程度影響しているかによって選択されます。初期の段階では、進行を遅らせるための点眼薬などが用いられることがありますが、視力の低下が著しく、生活に支障が出ている場合には、手術が最も一般的で効果的な治療法となります。
手術療法（眼内レンズ挿入）
白内障手術は、濁ってしまった水晶体（カメラのレンズに相当する部分）を摘出し、代わりに透明な人工の眼内レンズを挿入する治療法です。この手術により、多くの場合、視力は大幅に改善されます。
手術は通常、局所麻酔で行われ、日帰り手術が可能な場合がほとんどです。濁った水晶体を超音波の振動で細かく砕いて吸引し、その後に眼内レンズを眼内に固定します。眼内レンズには、遠くがよく見える単焦点レンズや、遠近両方のピントを合わせやすい多焦点レンズなど、様々な種類があります。どのレンズを選択するかは、患者さんのライフスタイルや希望する見え方、目の状態などを考慮して医師と相談しながら決定します。
手術のメリットとしては、視力の大幅な回復が期待できること、日常生活での不便さが解消されることが挙げられます。一方で、ごく稀に感染症や炎症、網膜剥離などの合併症のリスクもゼロではありません。しかし、現代の高度な医療技術により、手術の安全性は非常に高くなっています。
薬物療法について
白内障の進行を遅らせることを目的とした点眼薬や内服薬が存在します。これらの薬は、水晶体の濁りの進行を抑制する効果が期待されていますが、残念ながら、一度濁ってしまった水晶体を完全に元に戻す効果はありません。
点眼薬には、水晶体の酸化を防ぐ成分や、代謝を促進する成分などが配合されているものがあります。これらの薬を継続して使用することで、白内障の進行を緩やかにし、手術が必要になる時期を遅らせる効果が期待できる場合があります。ただし、薬の効果は個人差が大きく、すべての人に効果があるわけではありません。
内服薬についても、同様に進行抑制を目的としたものが処方されることがありますが、あくまで補助的な治療と考えられています。薬物療法は、あくまで白内障の進行を「遅らせる」ことを目的としたものであり、視力を回復させるものではないという点を理解しておくことが重要です。視力低下が顕著な場合は、やはり手術療法が最も確実な解決策となります。
まとめ
これまで、白内障とは何か、その原因や種類、初期症状、そして自宅でできるセルフチェック方法について詳しく解説してきました。また、セルフチェックの結果から眼科受診を検討すべき目安や、白内障の検査・治療法、さらには予防法や日常生活での注意点についても触れてきました。
白内障は、早期に発見し、適切に対処することで、その進行を遅らせ、良好な視力を維持することが可能です。もし、この記事を読んでご自身の目の状態に不安を感じた方や、かすみ、まぶしさなどの症状に心当たりがある方は、決して自己判断で済ませず、早めに眼科医に相談することをお勧めします。
定期的な眼科検診は、目の健康を守るための最も確実な方法の一つです。日頃から目の健康に気を配り、気になる変化があればすぐに専門家へ相談する習慣をつけましょう。あなたの目の健康が長く保たれることを願っています。
南船橋眼科では、南船橋駅直結のららテラスTOKYO-BAY内で、土日祝日も一般眼科から白内障まで幅広く診療しています。WEB予約で待ち時間を有効に使え、日帰り白内障手術では多焦点レンズや乱視矯正レンズなどからライフスタイルに合った眼内レンズをご提案します。見え方に不安を感じたら、ぜひ、お気軽にご相談ください。
