冬の白内障対策15選|乾燥・紫外線・冷えから目を守る生活習慣|南船橋眼科|千葉県船橋市の眼科|白内障、緑内障、糖尿病網膜症

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眼科コラム

冬の白内障対策15選|乾燥・紫外線・冷えから目を守る生活習慣|南船橋眼科|千葉県船橋市の眼科|白内障、緑内障、糖尿病網膜症

冬の目のトラブルが増えている理由

冬になると、目の乾燥や違和感を訴える患者さんが急増します。

実は、冬特有の環境要因が目の健康に大きな影響を与えているのです。外気の乾燥、室内の暖房による湿度低下、そして意外にも冬の紫外線・・・これらが複合的に作用し、白内障をはじめとする目の疾患リスクを高めています。

冬の空気は夏に比べて湿度が大幅に低下し、目の表面を覆う涙液が蒸発しやすくなります。さらに暖房器具からの温風が直接目に当たることで、乾燥はさらに加速します。このような環境下では、目の表面を保護する涙の層が薄くなり、角膜や水晶体へのダメージが蓄積されやすくなるのです。

また、冬は紫外線が弱いと思われがちですが、実際には雪による反射で紫外線量が増加することもあります。紫外線は白内障の主要な原因の一つとして知られており、長期的な被ばくは水晶体の混濁を進行させます。

白内障と冬の環境要因の関係

白内障は加齢とともに進行する疾患ですが、環境要因も大きく影響します。

冬特有の環境が白内障の進行にどのように関わっているのか、詳しく見ていきましょう。

乾燥が目に与える影響

冬の乾燥した空気は、目の表面を覆う涙液層を不安定にします。涙液には水分だけでなく、電解質やタンパク質、抗菌物質も含まれており、目の表面を保護し栄養を届ける重要な役割を担っています。

乾燥によって涙液が減少すると、目の表面が直接外気にさらされ、酸化ストレスが増大します。この酸化ストレスは水晶体のタンパク質を変性させ、白内障の進行を早める可能性があります。

また、乾燥は「ドライアイ」という症状を引き起こします。目が乾く、ゴロゴロする、痛い、かすんで見える、めやにが出るなど、様々な症状が現れます。冬は肌や喉だけでなく、目もしっかりとケアする必要があるのです。

冬の紫外線と白内障リスク

紫外線は白内障の主要な危険因子として認識されています。

特に紫外線B波(UV-B)は、水晶体に直接的なダメージを与えます。冬は太陽の位置が低く、紫外線量は夏に比べて少ないものの、雪面からの反射によって目に入る紫外線量は増加することがあります。

小児期からの紫外線被ばくの累積が、成人後の白内障発症リスクを高めることも研究で明らかになっています。冬だからといって紫外線対策を怠ると、長期的には目の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

室内環境と目の疲労

冬は屋外活動が減り、室内で過ごす時間が長くなります。暖房器具を使用することで室内の湿度はさらに低下し、目の乾燥が進みます。

エアコンや暖房器具からの温風が直接目に当たると、涙液の蒸発が加速され、ドライアイの症状が悪化します。また、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、まばたきの回数が減少し、目の疲労が蓄積されます。

浅いまばたきは、まぶたから分泌される油分が少なくなり、涙液の蒸発を防ぐ機能が低下します。しっかりと目を閉じるようなまばたきを意識することが大切です。

冬の白内障対策15選

ここからは、具体的な対策方法をご紹介します。

日常生活に取り入れやすいものから始めて、目の健康を守りましょう。

乾燥対策(5つの方法)

  1. 室内の加湿を徹底する

加湿器を使用して室内の湿度を50〜60%に保ちましょう。加湿器がない場合は、濡れたタオルを室内に干すだけでも効果があります。適切な湿度を維持することで、涙液の蒸発を抑え、目の乾燥を防ぐことができます。

  1. 暖房器具の風向きを調整する

エアコンや暖房器具からの温風が直接目に当たらないよう、風向きを調節しましょう。冬は外の冷たい風と室内の暖かい風の両方が目の乾燥を引き起こします。風向きの工夫だけで、目への負担を大幅に軽減できます。

  1. 適切な目薬を使用する

自分に合った目薬を選ぶことが重要です。どの目薬を使用すればよいか分からない場合は、眼科を受診し、処方された目薬を用法・用量を守って正しく使用しましょう。市販の目薬を使用する場合も、防腐剤フリーのものを選ぶなど、目に優しい製品を選択することをお勧めします。

  1. アイマスクや温タオルで目を休ませる

アイマスクを使って目を休ませることも効果的です。濡れたタオルを電子レンジで温めて目にのせると、暖かくて目をリラックスさせることができます。温めることで血行が促進され、涙液の分泌も改善されます。

  1. しっかりとしたまばたきを意識する

浅いまばたきではなく、しっかりと目を閉じるようなまばたきを心がけましょう。まばたきは涙液を目の表面に均一に広げ、乾燥を防ぐ重要な役割を果たします。デスクワークやスマートフォン使用時は、意識的にまばたきの回数を増やすことが大切です。

紫外線対策(5つの方法)

  1. 冬でもサングラスを着用する

サングラスは色で選ぶのではなく、紫外線カット率で選びましょう。レンズの色が濃いからといって紫外線カット効果が高いわけではありません。紫外線カット率99%以上の製品を選び、フレームが大きく目元をしっかりカバーできるデザインのものを選ぶことが重要です。

  1. 眼鏡を活用する

眼鏡は紫外線防御アイテムとしても有効です。UVカット機能付きの眼鏡レンズを選ぶことで、日常的に紫外線から目を守ることができます。コンタクトレンズ使用者も、屋外では眼鏡やサングラスを併用することをお勧めします。

  1. つばの広い帽子を被る

つばの広い帽子は、上方からの紫外線を遮る効果があります。サングラスと組み合わせることで、より効果的な紫外線対策になります。冬の外出時も、帽子を活用して目を守りましょう。

  1. 紫外線の強い時間帯の外出を控える

紫外線は午前10時から午後2時頃にピークを迎えます。この時間帯の外出はできるだけ控え、必要な場合は十分な紫外線対策を行いましょう。レジャーも屋内で楽しめるものを選ぶなど、工夫することが大切です。

  1. 雪面からの反射に注意する

雪は紫外線を強く反射します。スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむ際は、必ずゴーグルやサングラスを着用しましょう。雪山では平地よりも紫外線量が多く、目へのダメージも大きくなります。

生活習慣の改善(5つの方法)

  1. バランスの良い食事を心がける

ビタミンA、C、E、ルテイン、ゼアキサンチンなど、目の健康に良い栄養素を含む食品を積極的に摂取しましょう。魚類、緑黄色野菜、キノコ類、ナッツ類などがお勧めです。特に冬は、サバ缶などの魚類を活用することで、手軽に栄養を補給できます。

  1. コンタクトレンズの使用時間を調整する

コンタクトレンズは長時間使用すると目の乾燥を悪化させます。学校や仕事で長時間装用することが多い場合でも、帰宅後はメガネに切り替えるなど、装用時間を調整しましょう。正しい使い方を守ることが、目の健康維持には不可欠です。

  1. 十分な睡眠を確保する

睡眠中に目の修復が行われます。睡眠の質を高めることで、白内障や緑内障などの目の病気の進行を遅らせることができます。規則正しい生活リズムを保ち、質の良い睡眠を確保しましょう。

  1. 適度な運動を取り入れる

適度な運動は全身の血流を改善し、目の健康にも良い影響を与えます。よく歩く人ほど目の病気が改善しやすいという報告もあります。冬でも無理のない範囲で、ウォーキングなどの運動を継続しましょう。

  1. 定期的な眼科検診を受ける

白内障は初期段階では自覚症状が少ないため、定期的な検診が重要です。特に40歳を過ぎたら、年に一度は眼科で検査を受けることをお勧めします。早期発見・早期対応が、視力の維持につながります。

白内障の初期症状を見逃さない

白内障の早期発見には、初期症状を知ることが大切です。

以下のような症状がある場合は、早めに眼科を受診しましょう。

こんな症状はありませんか

「まぶしい」「目がかすむ」「メガネが合わなくなった」といった症状は、白内障の代表的なサインです。特に冬は乾燥による一時的な症状と混同しやすいため、注意が必要です。

また、「見え方が突然変わった」「虫が飛んでいるように見える」「視野が欠けて見える」といった症状は、網膜硝子体疾患の可能性もあります。このような症状が現れた場合は、すぐに眼科を受診してください。

「糖尿病を患っている」方は、糖尿病網膜症のリスクが高まります。視力低下や目のかすみを感じたら、早めの受診が重要です。

緑内障との関連性

「健診で指摘された」「家族が緑内障と言われた」という方は、緑内障のリスクが高い可能性があります。緑内障は視野が欠けて見える症状が特徴ですが、初期段階では自覚症状がほとんどありません。

白内障と緑内障は併発することもあり、どちらも加齢とともにリスクが高まります。定期的な検診で、両方の疾患を早期に発見することが大切です。

南船橋眼科での白内障治療

当院では、日帰り白内障手術を実施しています。

多焦点眼内レンズや乱視矯正レンズなど、多様なレンズを取り扱っており、患者さんのご要望に合わせた最適なレンズをご提案いたします。私自身、大学病院や総合病院で豊富な白内障手術の経験を積んでまいりました。眼内レンズに関する専門知識をもとに、一人ひとりに最適な治療をご提供いたします。

白内障は加齢とともに誰にでも起こりうる疾患ですが、適切な時期に適切な治療を受けることで、視力を回復し、生活の質を大きく向上させることができます。「まぶしい」「目がかすむ」「メガネが合わなくなった」といった症状がある方は、お気軽にご相談ください。

土日祝日も診療、WEB予約可能

当院は南船橋駅から徒歩1分、ららテラスTOKYO-BAY内にあり、土日祝日も診療を行っています。平日のご来院が難しい方でも、お気軽に通院いただけます。

WEB予約システムを導入しており、予約患者さんを優先してご案内いたします。待ち時間はららテラスでお買い物もできますので、ぜひ便利なWEB予約をご利用ください。もちろん、ご予約がなくても直接ご来院いただけます。

一般眼科から専門的診療まで幅広く対応

当院では、一般眼科や小児眼科をはじめ、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、緑内障など専門的な診療まで幅広く対応しています。結膜炎やものもらい、ドライアイ、アレルギーなどの日常的な目のトラブルから、網膜硝子体疾患のレーザー治療、ぶどう膜炎の治療まで、どなたでもお気軽にご相談ください。

また、オルソケラトロジーやマイオピン治療といった近視治療にも対応しています。「学校検診で近視の指摘を受けた」「近視が進んでいる」「日中裸眼で過ごしたい」といったお悩みにも、専門的な知見をもとにサポートいたします。

バリアフリー設計で、駐車場も8台完備しています。どなたでも安心してご来院いただける環境を整えておりますので、目のことで心配なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

まとめ:冬こそ目の健康管理を

冬は乾燥、紫外線、室内環境の変化など、目にとって厳しい季節です。

しかし、今回ご紹介した15の対策を日常生活に取り入れることで、白内障をはじめとする目の疾患リスクを大幅に軽減できます。加湿、紫外線対策、適切な目薬の使用、生活習慣の改善・・・どれも今日から始められるものばかりです。

特に重要なのは、定期的な眼科検診です。白内障や緑内障は初期段階では自覚症状が少ないため、気づいたときには進行していることも少なくありません。40歳を過ぎたら、年に一度は眼科で検査を受けることをお勧めします。

「目の健康を もっと身近に」という理念のもと、私たちは日々の診療にあたっています。目のことで少しでも気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。一人ひとりに寄り添う丁寧な診療で、皆さまの目の健康をお守りいたします。

冬の白内障対策について、さらに詳しく知りたい方、実際に診察を受けたい方は、ぜひ当院にお越しください。土日祝日も診療しており、WEB予約も可能です。皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

詳細はこちら:南船橋眼科

著者情報

南船橋眼科 院長 佐倉達朗

院長 佐倉達朗

経歴

  • 筑波大学医学群医学類 卒業
  • 東京都立多摩総合医療センター 臨床研修医
  • 東京医科歯科大学医学部附属病院 眼科
  • 東京都保健医療公社大久保病院 眼科
  • 川口市立医療センター 眼科
  • 川口工業総合病院 眼科
  • 柏厚生総合病院 眼科
  • 南船橋眼科 院長

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