白内障予防の5つの効果的な方法|専門医が解説する最新知識|南船橋眼科|千葉県船橋市の眼科|白内障、緑内障、糖尿病網膜症

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眼科コラム

白内障予防の5つの効果的な方法|専門医が解説する最新知識|南船橋眼科|千葉県船橋市の眼科|白内障、緑内障、糖尿病網膜症

白内障とは?その原因と症状について

白内障は目の水晶体が濁ってしまう病気です。水晶体は本来透明な組織で、カメラのレンズのような働きをしています。この水晶体が濁ると、目に入ってくる光がうまく通らなくなり、さまざまな症状が現れるようになります。

白内障の主な原因は加齢です。水晶体に含まれるタンパク質が、年齢を重ねるにつれて酸化し、徐々に白く濁ってくるのです。70代になるとほぼすべての方に何らかの白内障が見られるといわれています。

白内障になると、どのような症状が現れるのでしょうか。初期の段階ではほとんど自覚症状がありませんが、進行するにつれて次のような症状が出てきます。

  • 目がかすむ
  • 視力の低下
  • 光をまぶしく感じる
  • ものが二重に見える
  • 眼鏡が合わなくなる

これらの症状に心当たりがある方は、早めに眼科を受診することをおすすめします。白内障は早期発見と適切な対策で進行を遅らせることができる病気です。

白内障予防の効果的な方法①:紫外線対策

白内障の予防で最も重要なのが、紫外線対策です。紫外線は水晶体のタンパク質を酸化させる大きな要因となります。

日常生活で簡単にできる紫外線対策として、サングラスや帽子の着用が効果的です。特にサングラスは紫外線をカットする機能があるものを選びましょう。

紫外線の強い日中、特に夏場の外出時には必ずサングラスや帽子を着用する習慣をつけることが大切です。つばの広い帽子を被ることで、上からの紫外線も効果的にカットできます。

また、紫外線は曇りの日でも降り注いでいます。「今日は曇っているから大丈夫」と油断せず、外出時には常に紫外線対策を心がけましょう。

紫外線対策は白内障予防だけでなく、他の眼疾患や皮膚の老化防止にも効果があります。日常的な習慣として取り入れることをおすすめします。

白内障予防の効果的な方法②:抗酸化物質を含む食品摂取

水晶体の濁りは、水晶体に含まれるタンパク質が酸化することで起こります。この酸化を防ぐために、抗酸化作用のある食品を積極的に摂取することが白内障予防に効果的です。

特に効果が期待できる抗酸化物質には、ビタミンC、ベータカロチン、ルテイン、ゼアキサンチンなどがあります。これらは日常の食事から摂取することができます。

ビタミンC

ビタミンCは強力な抗酸化作用を持ち、水晶体の酸化を防ぐ効果があります。いちご、レモン、ブロッコリーなどの野菜や果物のほか、緑茶や焼きのりにも多く含まれています。

実際に、ビタミンCの摂取と白内障発症の関係を調査した研究では、ビタミンCを多く摂取している人は白内障のリスクが低いという結果が報告されています。

ベータカロチン・ルテイン・ゼアキサンチン

これらの栄養素も強い抗酸化作用を持っています。にんじん、ほうれん草、ピーマン、かぼちゃなどの緑黄色野菜から摂取できます。ゼアキサンチンはほうれん草などの緑色野菜やオレンジジュース、とうもろこし、柿、ブロッコリーなどに多く含まれています。

バランスの良い食事を心がけ、これらの抗酸化物質を豊富に含む食品を積極的に摂ることで、白内障の予防に役立てることができます。

白内障予防の効果的な方法③:禁煙

喫煙は白内障の発症リスクを高めることが科学的に証明されています。タバコに含まれるニコチンは毛細血管を収縮させ、血流障害を引き起こします。また、タバコの煙の成分はビタミンCを破壊する作用があります。

タバコを1本吸うことで、体内のビタミンCが25〜70mgも減少するといわれています。これは白内障予防に重要な抗酸化物質が大量に失われることを意味します。

禁煙することで白内障の発症リスクを下げることができるのです。

喫煙者の方は、白内障予防のためにも禁煙を検討してみてはいかがでしょうか。禁煙は白内障予防だけでなく、全身の健康にも良い影響をもたらします。

禁煙が難しい場合は、まずは本数を減らすことから始めてみましょう。少しずつでも喫煙量を減らすことで、白内障のリスクを下げることができます。

あなたの目の健康のために、今日から禁煙に挑戦してみませんか?

白内障予防の効果的な方法④:糖尿病のコントロール

糖尿病と白内障には密接な関係があります。血糖値が高い状態が続くと、水晶体内の代謝異常が引き起こされ、白内障の発症リスクが高まります。

糖尿病性白内障は、一般的な加齢性白内障とは異なり、比較的若い年齢でも発症する可能性があります。また、進行速度も速いことが特徴です。

糖尿病性白内障の特徴

糖尿病性白内障は、高血糖状態が続くことで水晶体内にソルビトールという物質が蓄積し、水晶体が白く濁ってしまう病気です。20代〜40代の若年層にも発症しやすく、短期間で視力が著しく低下するケースも少なくありません。

糖尿病患者さんは、白内障の予防のためにも血糖値のコントロールが非常に重要です。適切な食事管理と運動習慣を身につけ、医師の指示に従った治療を継続することが大切です。

また、糖尿病の方は定期的な眼科検診も欠かせません。早期発見・早期治療が視力低下を防ぐ鍵となります。

白内障予防の効果的な方法⑤:定期的な眼科検診

白内障は初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な眼科検診が早期発見の鍵となります。40歳を過ぎたら、症状がなくても年に1回は眼科検診を受けることをおすすめします。

眼科検診では、細隙灯顕微鏡という専用の機器を使って水晶体の状態を詳しく観察します。初期の白内障でも、この検査で発見することができます。

早期に白内障が見つかれば、進行を遅らせるための適切な対策を取ることができます。例えば、医師から処方される点眼薬で進行を抑制することも可能です。

白内障進行抑制のための点眼薬

白内障の進行を抑制する目的で使用されている点眼薬として、「ピレノキシン点眼液」や「グルタチオン点眼液」があります。これらは市販されているものではなく、医療機関を受診して処方してもらう必要があります。

ただし、点眼による白内障の予防・進行抑制効果については限定的であるとされています。医師と相談のうえで点眼治療を行うことが大切です。

定期的な眼科検診は、白内障だけでなく、緑内障や加齢黄斑変性など他の眼疾患の早期発見にも役立ちます。目の健康を守るために、定期検診を習慣にしましょう。

白内障が進行した場合の治療法

予防や進行抑制の対策を行っても、加齢とともに白内障が進行することがあります。白内障が進行して日常生活に支障をきたすようになった場合は、手術による治療が効果的です。

現在の白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを挿入する方法が一般的です。この手術は日帰りで行われることが多く、手術時間も短いため、患者さんの負担は比較的少なくなっています。

多様な眼内レンズの選択肢

白内障手術で使用する眼内レンズには様々な種類があり、患者さんの生活スタイルや希望に合わせて選択することができます。

単焦点眼内レンズは最も一般的なタイプで、保険適用となります。一方、多焦点眼内レンズなどの特殊なレンズは保険適用外となりますが、老眼の改善が期待できます。

南船橋眼科では、多焦点眼内レンズや乱視矯正レンズなど多様なレンズを取り扱っており、患者さんの要望に合わせた最適なレンズを提案しています。白内障手術をご検討の際は、ぜひご相談ください。

まとめ:白内障予防で目の健康を守りましょう

白内障は加齢とともに誰にでも起こりうる病気ですが、適切な予防策を講じることで発症を遅らせることができます。本記事でご紹介した5つの予防法をまとめると以下のようになります。

  • 紫外線対策:サングラスや帽子の着用で目を紫外線から守る
  • 抗酸化物質を含む食品摂取:ビタミンC、ベータカロチン、ルテイン、ゼアキサンチンを多く含む食品を積極的に摂る
  • 禁煙:タバコはビタミンCを破壊し、血流障害を引き起こす
  • 糖尿病のコントロール:血糖値の管理で糖尿病性白内障を予防
  • 定期的な眼科検診:早期発見・早期対応が重要

これらの予防法は、特別なことではなく日常生活の中で実践できるものばかりです。目の健康を守るために、今日からできることから始めてみましょう。

また、目に何か異変を感じたら、早めに眼科を受診することが大切です。南船橋眼科では、白内障をはじめとする様々な眼疾患の診療を行っています。お気軽にご相談ください。

目の健康は、豊かな人生を送るための大切な要素です。適切な予防と定期的な検診で、いつまでも明るく見える世界を大切にしていきましょう。

詳しい情報や診療についてのご質問は、南船橋眼科までお問い合わせください。南船橋駅徒歩1分、土日祝日も診療しております。

著者情報

南船橋眼科 院長 佐倉達朗

院長 佐倉達朗

経歴

  • 筑波大学医学群医学類 卒業
  • 東京都立多摩総合医療センター 臨床研修医
  • 東京医科歯科大学医学部附属病院 眼科
  • 東京都保健医療公社大久保病院 眼科
  • 川口市立医療センター 眼科
  • 川口工業総合病院 眼科
  • 柏厚生総合病院 眼科
  • 南船橋眼科 院長

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