

「白内障手術を勧められたけど、今使っているコンタクトレンズはいつまで着けていいの?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、白内障手術の前には一定期間のコンタクトレンズ装用中止が必要です。 目安として、ソフトコンタクトレンズは手術に必要な検査の3日前、 ハードコンタクトレンズは1週間前から装用をやめる必要があります(個人差があります)。 これはコンタクトレンズが角膜の形状を変化させ、手術に必要な精密な術前検査の精度に影響を与えるためです。
この記事では、装用中止が必要な理由・レンズの種類ごとの目安期間・よくある疑問までわかりやすく解説します。
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- コンタクトレンズを手術前に外す必要がある理由
- ソフト・ハードそれぞれの装用中止期間の目安
- 装用中止中の過ごし方と術前検査のポイント
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なぜ白内障手術前にコンタクトレンズをやめる必要があるの?
コンタクトが角膜の形状を変えてしまう
コンタクトレンズは目に直接乗せて使うものですが、長期間使い続けると角膜(黒目の表面)の形状がわずかに変化することがあります。 特に酸素透過性の低いレンズや、長時間の装用を続けているケースで起こりやすいとされています。
角膜の変形はごくわずかなものであっても、白内障手術において非常に重要な影響を持ちます。 それは、手術に使用する眼内レンズの度数計算が、角膜の曲率(カーブの値)を基に算出されるためです。 角膜の形状が本来の状態から変化していると、計算した度数がずれてしまい、手術後の視力が想定と違う結果になる可能性があります。
術前検査の精度に直結する大切な準備
白内障手術の精度を左右するのが、手術前に行う精密な術前検査です。 眼軸長(眼球の奥行き)・角膜曲率半径・前房深度など複数のデータを組み合わせて眼内レンズの度数を決定します。 この検査を、角膜がコンタクトレンズの影響を受けていない「本来の形状」に戻った状態で受けることが、手術の精度を高めるうえで欠かせません。
「術前検査の日だけ外せばいい」と思う方もいらっしゃいますが、 当日外しただけでは角膜が元の形状に戻りきらない場合があります。 これが、一定の期間にわたる装用中止が必要な理由です。 検査の精度を守るための準備として、担当医の指示に従い、余裕を持って装用をやめることが重要です(個人差があります)。

Point 01 角膜変形の仕組み
コンタクトレンズが角膜に与える影響
コンタクトレンズを長期間使うと、レンズが角膜を圧迫・刺激することで表面のカーブが変化します。 この変化は数ミクロン単位の微細なものですが、眼内レンズの度数計算には大きく影響する場合があります。 変形の程度はレンズの種類・装用時間・使用年数などにより異なります。
Point 02 眼内レンズ度数の計算精度
なぜ正確な角膜データが必要なのか
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを挿入します。 このレンズの度数は、術前の精密検査で得た角膜の形状データをもとに算出されます。 元のデータが不正確だと、術後に「遠くが見えすぎる」「近くが見づらい」といった予期しない屈折誤差が生じる場合があります(個人差があります)。
Point 03 よくある誤解
「検査の当日だけ外せばいい」は誤りです
コンタクトレンズを外しても角膜が本来の形状に戻るまでには時間がかかります。 特にハードコンタクトレンズは変形の影響が大きく、1週間以上にわたって装用中止が必要なケースもあります。 「検査前日だけ外した」という状態では精度の高い検査が難しいことがあります。
コンタクトレンズの種類別・装用中止の目安期間
ソフトコンタクトレンズの場合
ソフトコンタクトレンズは角膜への圧迫が比較的少ないため、装用中止期間はハードコンタクトレンズよりも短い傾向があります。 一般的な目安として、術前検査の3日前から装用を中止するよう指示されることが多いです (個人差があります。担当医の指示に従ってください)。
ハードコンタクトレンズの場合
ハードコンタクトレンズは素材の硬さから角膜への圧迫が大きく、 角膜形状の変化が生じやすいという特徴があります。 そのため装用中止期間はソフトよりも長く、一般的に1週間以上の中止が必要とされます(個人差があります)。 長年ハードコンタクトレンズを使用してきた方では、さらに長い期間を要する場合もあります。
装用中止後に角膜形状検査(トポグラフィー検査)を行い、 角膜の形状が安定しているかどうかを確認してから術前の精密検査へ進むことが一般的です。
| レンズの種類 | 角膜への影響 | 装用中止の目安 |
|---|---|---|
| ソフトコンタクトレンズ (1日使い捨て・2週間交換など) |
比較的少ない | 3日前から |
| ハードコンタクトレンズ | 角膜変形が起きやすい | 1週間前から |
※上表はあくまでも一般的な目安です。実際の装用中止期間は眼科医が角膜の状態を確認しながら判断します。 必ずかかりつけの眼科医の指示に従ってください。
注意:自己判断で装用を続けることはお勧めできません
「少しなら大丈夫だろう」と装用を続けてしまうと、術前検査の数値が不正確になり、眼内レンズの度数選択に影響が出る場合があります。 「視力が下がって不便だから」という理由でコンタクト装用を再開したくなることもありますが、 手術の精度を守るために、担当医の指示を守ることが大切です。
装用中止中の生活と術前検査について
装用をやめている間の視力対策
コンタクトレンズの装用をやめている期間中、視力が低下して日常生活に不便を感じることがあります。 この期間は眼鏡での生活が基本となります。 もし現在眼鏡をお持ちでない場合は、白内障手術を予定している眼科または眼鏡店に相談し、 装用中止期間中に使用するための眼鏡を作ることを検討してみてください。
眼鏡での生活が難しいと感じる方も多いですが、手術の精度を高めるための大切なプロセスです。 生活上の工夫としては、自宅での作業・読書の際に手元用の老眼鏡を活用する、 スマートフォンの文字サイズを大きく設定するなどが参考になります。
術前検査で確認されること
白内障手術の術前検査では、複数の精密な検査を組み合わせて眼の状態を詳しく調べます。 主な検査内容は以下のとおりです。
- 眼軸長測定(眼球の奥行きをレーザーで測定)
- 角膜曲率測定(角膜のカーブを計測・眼内レンズ度数算出の基礎データ)
- 角膜形状解析(トポグラフィー・コンタクト変形の有無の確認)
- 前房深度・水晶体厚の測定
- 眼圧・視野・眼底検査(緑内障や網膜疾患の合併確認)
これらの検査データを総合して、患者さんに適した眼内レンズの種類と度数を選定します。 角膜がコンタクトレンズの影響から回復した状態でこの検査を受けることが、 手術の精度を高めるうえで重要です。
術前検査は複数回行う場合があります
コンタクトレンズ装用中止後に初めて検査を行い、角膜形状が安定していない場合は、改めて検査を受けていただくことがあります。 「一度の検査で手術まで進める」と思っていた場合でも追加の検査が必要になることがあるため、 スケジュールに余裕を持っておくことをお勧めします。
術前に確認しておきたい生活の注意点
装用中止中から手術日にかけて、生活面で気をつけていただきたいポイントがあります。 目を強くこすらないことも角膜を正常な状態に保つために大切です。 また、花粉症などアレルギーがある方は目のかゆみから無意識にこすってしまうことがあるため、 点眼薬などで症状をコントロールしながら過ごすことが望ましいです。
手術当日の持ち物・洗顔・入浴などの注意事項については、 受診した眼科から事前に説明がありますので、必ず医師や看護師の指示を確認するようにしてください。
白内障手術で使う眼内レンズの選び方
単焦点レンズと多焦点レンズの違い
白内障手術では、濁った水晶体を除去した後に眼内レンズ(IOL)を挿入します。 このレンズは大きく「単焦点レンズ」と「多焦点レンズ」に分かれており、 ライフスタイルや目標とする見え方に応じて選択します。
単焦点レンズのポイント
- 保険適用で費用を抑えやすい
- コントラスト感度が高く、比較的クリアな見え方が期待できる
- 遠方または近方など、一つの距離に焦点を合わせる
単焦点レンズの留意点
- 基本的に一つの距離に焦点を合わせるレンズ
- 焦点を合わせていない距離を見る際には眼鏡が必要になる場合がある
多焦点レンズのポイント
- 遠方・中間・近方など複数の距離に対応するタイプがある
- 術後の眼鏡依存度を減らせる可能性がある
- ライフスタイルに合わせた選択肢がある
多焦点レンズの留意点
- 選定療養の対象となる場合がある
- 夜間にグレア・ハローを感じる場合がある
- 目の状態によっては適応とならない場合がある
単焦点レンズの費用目安(保険適用)
単焦点眼内レンズを使用した白内障手術は健康保険が適用されます。 南船橋眼科での費用の目安は以下のとおりです。
- 1割負担の方:片眼 約15,000円 / 両眼 約30,000円
- 3割負担の方:片眼 約45,000円 / 両眼 約90,000円
多焦点眼内レンズの費用目安
多焦点眼内レンズを使用した白内障手術では、レンズの種類によって選定療養などの費用が必要になります。 南船橋眼科での費用の目安は280,000円〜(税込)です。 使用するレンズの種類・片眼・両眼の別などにより金額が異なりますので、詳しくは診察時にご確認ください。
どちらのレンズが自分に向いているかは、目の状態・生活スタイル・ご要望を総合的に考慮して、 担当医と相談しながら決めていただくことが大切です。 「どちらがいいかわからない」という場合も、遠慮なく医師にご相談ください。
iStent inject W(アイステント)について
白内障手術と同時に行える緑内障治療用マイクロデバイス「iStent inject W」にも対応しています。 緑内障を合併している方は、担当医にご相談ください。
南船橋眼科の白内障手術へのこだわり
千葉県船橋市にある南船橋眼科では、患者さんの不安を少しでも和らげ、 安心して手術に臨んでいただけるよう、以下のような体制を整えています。
- 院内に手術室・眼科手術専用顕微鏡を完備し、日帰り白内障手術に対応
- 多焦点眼内レンズ・乱視矯正レンズ・iStent inject Wなど、多様な選択肢に対応
- 白内障手術の経験を持つ医師が手術を担当
- 術前の丁寧な検査と説明を重視
- 南船橋駅直結・土日祝日も診療

院長 佐倉達朗 医師より
私自身が幼少期から強度近視に悩んできた経験があります。 だからこそ、「見えない不便さ」「治療への不安」は人一倍わかるつもりです。
白内障手術の前にコンタクトレンズをやめるのは、 患者さんにとって日常生活の不便を伴う準備ですが、それが手術の精度につながる大切なプロセスです。
「目の健康をもっと身近に」という理念のもと、 患者さんが安心して手術に臨めるよう、術前の説明・検査・準備を丁寧に行ってまいります。
よくあるご質問
Q. 白内障手術の前、コンタクトレンズをいつまで使えますか?
一般的な目安として、ソフトコンタクトレンズは術前検査の3日前から、 ハードコンタクトレンズは1週間前から装用を中止する必要があります(個人差があります)。 ただし、使用年数・レンズの種類・角膜の状態によって異なるため、 受診時に担当医へ詳しくお伝えいただき、個別に指示を受けることが大切です。
Q. コンタクトレンズ装用中止中、眼鏡なしで過ごすことはできますか?
近視が強い方は、眼鏡なしでの日常生活が難しい場合があります。 コンタクトレンズ装用をやめる前に、現在の度数に合った眼鏡を準備しておくことをお勧めします。 眼鏡をお持ちでない場合は、早めに眼科または眼鏡店へご相談ください。
Q. 白内障手術後もコンタクトレンズを使えますか?
白内障手術後も、術後の目の状態が安定し、医師が問題ないと判断すれば、 眼鏡やコンタクトレンズを使用できる場合があります。 コンタクトレンズを再開できる時期や使用する種類については、必ず担当医の指示に従ってください。 多焦点眼内レンズを選択した場合は、眼鏡への依存度が減る可能性があります(個人差があります)。
この記事のまとめ
- 白内障手術前のコンタクトレンズは、角膜形状への影響を避けるため一定期間の装用中止が必要
- ソフトコンタクトは3日前、ハードコンタクトは1週間前が一般的な目安(個人差あり)
- 装用中止期間中は眼鏡で生活し、角膜が本来の形状に戻った状態で術前検査を受けることが大切
- 眼内レンズには単焦点レンズや多焦点レンズなどがあり、目の状態やライフスタイルに合わせて検討する
- 装用中止期間や手術前の準備については、自己判断せず担当医の指示を確認することが重要
白内障の手術前準備、まずはお気軽にご相談ください
南船橋眼科は千葉県船橋市・南船橋駅直結のららテラスTOKYO-BAY 2Fにあります。 土日祝日も診療しており、平日のご来院が難しい方にも通いやすい環境です。 白内障手術の術前相談・眼内レンズのご相談はお気軽にどうぞ。 WEB予約は24時間受け付けています。
この記事を監修した医師
院長

佐倉 達朗(さくら たつろう)
筑波大学医学群医学類卒業。 東京都立多摩総合医療センターでの臨床研修後、 東京医科歯科大学医学部附属病院眼科・東京都保健医療公社大久保病院眼科・ 川口市立医療センター眼科・川口工業総合病院眼科・柏厚生総合病院眼科を経て、 南船橋眼科院長に就任。
東京医科歯科大学(現:東京科学大学)眼科学教室にて眼科専門医を取得し、 同大学先端近視センターでの診療経験を持つ。 院長自身が幼少期から強度近視に悩んだ経験から、患者さんの気持ちに寄り添う診療を実践している。
資格:
日本専門医機構認定眼科専門医
身体障害者福祉法第15条指定医
難病指定医
視覚障害者用補装具適合判定医
iStent inject W認定医
水晶体嚢拡張リング認定医
ボトックス認定医
屈折矯正手術講習会修了
オルソケラトロジー講習会修了
白内障手術担当
※この記事は医療情報の提供を目的としており、特定の治療を推奨するものではありません。 治療方針やコンタクトレンズの装用中止期間については、必ず担当医にご相談ください。



